観たのは舞台だが、2002年の映画を思い出すばかりだった。特に、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ。演技力、美しさ、迫力、気品の全部がそろったヴェルマ。いま思い出してもすごい俳優だ。


この作品、ストーリー自体に感動とかはない。のし上がれるなら何でもする金髪ロキシー、プライドが激高だけど品格を大事にするヴェルマ、愛が上辺か本心かわからないペテン師を地で行くビリー。みんな難アリで共感は難しい。でも私達はこの人たちを好きになれなくていい。こう消化できたのは、ロキシーとヴェルマが最後に手を組んで魅せる場面で「これがアメリカの象徴ですよ」というセリフがあったから。これですべてが腹落ちする感覚。個々人は重要ではなく共感する必要もない。あ、みんな軽薄でアホだったんだなと分かる。努力しようがプライドがあろうが、スキャンダルも殺人も大量消費される世の中にあってはほとんど意味がない。リアルな世界とリンクして苦笑しつつ最高の拍手を送って観劇終了した。


一番の見せ場はセルブロックタンゴだった花火誰も自分の罪を反省していないのが痛快でかっこいい。この精神は見習いたい赤ちゃんぴえん

でもやっぱりビリーみたいな仕事のプロ?にも憧れるわ。ウィ◯ッドのオズ陛下みたい。


マシュー・◯リソンさんは立ってるだけでとにかくかっこよかった!今もグリー大好きだから眼の前にいるなんて夢のようだったよ