まずはちゃんと観に行けて良かった
コ□ナでマイケルさんのジー□スコンサートが一部中止になってしまって、今度こそという気持ちが強かったから!
 
ストーリー、ロックな楽曲、キャストと演技、演出、劇場の音響やサイズ感の全て最高だった昇天
私の人生で印象に残ったミュージカルベスト3に入る秀逸な作品だったし、もっと世間から注目されて良い作品だと思う!
企画してくださった主催者関係者出演者の皆様、そして行く決断をした自分に心から感謝昇天出会えてよかったです!
 


 
ストーリーを全く把握せず挑んだ初日だったからか、ポスターと内容のギャップに驚いたね
難しい作品で、観る時々、人それぞれに理解が分かれると思われる
私も何度か観劇を繰り返したりふと思い出しながら一生かけて解釈することを覚悟したキメてる
でも、解りやすく魅力的な楽曲の傍らストーリーは全然単純じゃない、みたいな作品は大好きだよ
ちなみに、荻田さんの演出はやはり自分好みだったと思う 演出というものの重要さを思い知ったのも初めての経験かもしれない 私の観劇の視野も広がってるんだろうな
 
マイケルさんと中川さんはホワイトとして納得の人選だわ 若さやあどけなさではない、天性の純粋さや慈悲深さはこの二人以外にありえない
パンフレットでも、マイケルさんを“この人の持つ達観したようなオーラは高次元から人間を見守るホワイトそのもの”と評していたように、「マイケル・ホワイトに見守られたい」と思った人はたくさんいたんじゃないだろうか赤ちゃんぴえん
 
ブラックは、完全な悪じゃなくて、イキってるように見えるし、追い込まれても余裕ぶってニヤついてるあたりが二次元ぽかったよ
あわせて、ブラックの異次元の衣装(ホワイトも)、舞台上のロザリオ、多用される赤いライトなど、エリ□ベート日本版におけるトート演出と重なる部分があるね
日本ではこういう、非日常の怪しい魅力が好まれるんだろうね 自分も例に違わずだし
 
出演者さんに関しては、これはもうそろそろ、韓□ミュージカルのレベルの高さを正式に認めなくちゃならない(遅い)
私が実際に観ただけでも、マイケルさんやジュ□スさんやDIVAに来てくださったお2人や今回の出演されたジ□ンさんチュン□ュさんなど、実力が尋常じゃない
日本じゃ知名度はあっても実力が伴っていない事が多いと思うなか、あちらのスターの魅力に脱帽だよ
これは正直リアルに韓国遠征するのもありだなと
 
余談だが、舞台映えする顔っていう言葉はあるけど、舞台映えする声もあるよね
スターっていうのは声までスペシャルで、自然と耳がそちらに向けられてしまうもだね
 
この作品で気に入っているところは、
光は、神の導く先が必ず明るいとは限らないことを部分的に示したところ
それはブラックが歌う“霧が晴れたら明るいのか”という歌詞にも表れてる
私は、神はいるかもしれないけど、決して優しい存在なんかじゃないと思ってる派
生きるうえで数々の試練があり、誘惑が身近に存在する以上、光(神の道)を信じて歩み続ける困難さは誰の想像にも容易い
だから、手を差し伸べるだけのホワイトに対して人間のすぐ近くまで降りてくるブラック、ブラックに染まっていくジョン、そして死を以て罪を贖う(いつものパターンな)ホワイトを冷笑して見つめるブラックの描写に納得できたよ
作者は人間のことがよく分かってるなと
光と闇はきっかけも結果も紙一重なんだよね
だからこそ“あなたの選択こそ光の生まれる源”というわけで
 
 
中川さんは“マイケルさんのホワイトには厳しさ、正しいがゆえの厳しさを感じました”と対談で話していたようだけど、ほんとそれ指差しこんな概念的な感覚を表現できるマイケルさんは最高の役者さんだよ
でもホワイトもマイケルさんも、優しい笑顔をみせてほしい!だから、観客もキャストも休ませない怒涛の展開からのカーテンコールでやっとマイケルホワイトのニコニコの微笑みが見れてほっとしたよゆめみる宝石
 
コーラスの方々も素晴らしかった 生歌でこのクオリティを聴けるの豪華だと思うびっくりマーク
荻田さんは“リンボを彷徨っている亡者、だから誰かのために歌うのではなく自分のために歌ってくださいね”と声をかけたとのこと あの力強いコーラスはこれ故かと、事後ながら鳥肌がたちました
 
この作品で一番解釈が分かれるところは、ホワイトとブラックが何者なのかということ
ジョンの心の内の葛藤か、何らかの抑圧された感情の擬人化か、ほんとうの意味での神と悪魔か
演出家やキャストがどうこの世界観を捉えて役を演じるのかを見極めるのもこの作品の醍醐味だよね 個人的にはホワイトとブラックの言動の意図がわからないとき、別のキャストの様子を見て把握するスキルも身についた気がしますわにっこり
私はファンタジー的な脳だからさ、ホワイトとブラックは実在していてほしいと思うよ
退廃的な感じも好きなので、ブラックは常にホワイトに戦いを挑んでほしいし、ホワイトは遊んであげてほしいし、都度ブラックを打ちのめしてほしい笑
媒介にされた人は溜まったもんじゃないけどね 最後は絶対にハッピーエンドで!
 
この作品で受け入れきれなかったのはグレッ□ェンを純真無垢であるかのように描いていること そんなに綺麗なもんかよっていう主観が強すぎて凝視
ただ、珍しくパンフレットを購入してよかったと思うのが、AKANE L□Vさんが演出の荻田さんに言われたこととご自身の解釈を語っていたから
荻田さんに“包容力をおさえて。聖母マリアにならないでむしろマグダラのマリアのイメージで”と言われたとこのこと
そして、AKANE L□Vさんは、視野が狭い、すぐキャパオーバーになるキャラクターとして演じたとのこと
なるほど、見る側の私もグレッツェンの本質が見えてなかったよ
グレッ□ェンにも隙はあったし、何よりも圧倒的に弱かった
あの弱さは世間知らずで独りよがりで夢ばかり見ていたからなんだろうね
 
DE□ILコンサートの時にも書いたけど、こんなに素敵な作品に出会った2023年はもう何も言うことが無いくらい完ぺきな1年や
これ以上も以下もいらないから、この余韻に浸った状態のままでいたいな~~
 
そんな感じでDE□ILは大好きな作品の一つになりました〜