みんなへつうしん   3月9日(火)

 

先週と昨日で,

〈絵刻字〉も着色に入りました。

 

 

ここにくるまで,

 

 

文字のデザインに沿って,

三角刀でみぞを彫り,

 

 

そのみぞに向かって,

周りから,丸刀で「浮き彫り」にします。

 

 

そのあと,周りのデザインを三角刀で彫って,

 

 

できあがった子から,着色していくのです。

 

***

 

休んでいた子や,

じっくり取り組んでいる子,

彫りに集中できなくて,

ついおしゃべりに

夢中になってしまう子は,

まだ彫刻刀で彫っていますが,

まぁゆっくりやってください(笑)

 

それも「思い出」というものです。

 

同じ時間をどう使うかは自由だし,

その時にやっていることに

無駄はないって考えています。

 

夢中になっていることが,

自分の中では大事だ

ということですからね。

 

いつもだったら,

机を向かい合わせて,

お互いの作品の進行を眺めあって,

なにげないおしゃべりをしながら

進めたいんだけど,

こんなご時世なので,

みんな前を向いて

作業をしています。

 

でも,そんな心配は杞憂(きゆう)で,

作業に疲れると,

ふらっと出歩いて,

みんなの作品を見ながら

おしゃべりに花を咲かせている子も

見られます(笑)

 

 

そういうほのぼのとした雰囲気で

作業を進めていくのが,ぼくは好きです。

 

***


少しずつ絵の具を

混ぜながらぬっていく

〈グラデーション〉

の手法や,

どの色にも「白」を混ぜることによって

色合いに統一感をもたせる

〈パステルカラー〉

の技術を教えると,

それらを上手に使って

ぬっている人が出てきました。

素晴らしいね。

 

 


使用している絵の具は

「アクリル絵の具」といって,

色の粉である〈顔料〉と

〈接着剤〉が混ぜられた

絵の具です。

 

 

ほとんど水を混ぜないでぬるので,

ムラなくぬれて,

仕上がりはきれいになりますが,

一度乾いてしまうと

固まってしまいます。

 

 

もったいないので

適量を出すのが大事です。

 

また,筆をそのままにしてしまうと,

固まってダメにしてしまうので,

すぐに洗わないといけません。


ちなみに,

いつも使っている水彩絵の具は

〈顔料〉と〈のり〉でできています。

一度乾いてからでも,

水を使うと,のりがとけて

落とすことができますが,

水を混ぜることで

色ムラができます。

 

色ムラを出すことで,

透明感のある絵が描ける

というのが,水彩絵の具のよさです。

 

絵の具も,目的によって

「使いよう」というわけです。

 

みんなには,

「絵の具を使うのが苦手」

というイメージがあるみたいだけど,

送る会の衣装を作ったときに

気づいたと思いますが,

大きいものに着色をするときは,

絵の具はとてもラクに,

きれいにぬれます。

 

また,水を混ぜないで使えば,

紙を貼ったように

美しく仕上げることができる

特ちょうがあります。

 

 

 

 

 

今回の作品では,

水を使わないで

絵の具そのものをぬるので,

きれいに仕上げることが

できると思います。

 

色が気に入らなければ,

乾いてから上塗りができるし,

はみだしてしまったら,

最後の仕上げでもう一度

彫り直せばよいのです。

 

卒業記念品ですから,

時間をかけて

ゆっくり仕上げましょうね。

 

 

 

 

 

卒業まで,あと…

 

 

もうあと12日しかないなんて,

「ぴえん」なデザインは,

Keigoくんの作品。

 

 

 

 

どうでもいいけど,

プールにボール入れちゃって,

担任を呼び出すのはやめてくれ(笑)

 

 

 

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