みんなへつうしん   1月15日(金)

 

昨日は,

手回し発電機の実験も最終回。

 

 

3学期になってから,

コンデンサーの秘密について

探る授業をしてきましたが,

最後の実験は,

コンデンサーに集めた電気で,

 

豆電球

LED

ブザー

モーター(プロペラ)

 

のうち,

一番長持ちするのはどれか?

を,確かめていくというもの。

 

みんなにはお馴染みの〈豆電球〉が,

「なんとなく長持ちするんじゃないか?」

という予想が多かったみたいだけど,

やってみたら全然違う結果で,

歴然としたLEDとの差に,

驚きを隠せない様子でした。

 

みんなの感想にも書かれていたけど,

明るさと一緒に熱を出してしまう豆電球より,

熱を出さずに

効率よく電気を光に変える

発光ダイオード(LED)という発明が,

一番長持ちの秘密だったんだね。


さらに,みんなの感想に

多く書かれていて,

気がついたことが2つありました。

 

ひとつは,コンデンサーの

「電気を安定させる働き」についての驚き。

 

手回し発電機では,

豆電球の明るさにムラが出てしまいます。

回すタイミング,

 

ウィン・ウィン・ウィン

 

によって,

 

チカッ・チカッ・チカッ

 

と瞬いてしまうのに対し,

 

間にコンデンサーを挟むだけで,

それが見事に解消される

という実験結果。

 

だから

 

「どんな電化製品にも

 コンデンサーが入っている」

 

という話に,すごく納得できたみたい。


そして,もうひとつは,

 

「グループで協力してやった

 実験がたのしかった!」

 

ということ。

 

 

 

たくさん寄せられたその感想に,

 

「自分ひとりでやっていても,

 きっとここまで

 たのしくないんだろうな」

 

と思いました。

 

「ブザー意外と長持ちだな!」

 

とか,

 

「LEDまだついてる!

 想像を超えてきた!」

 

とか,

各グループで

わいわいやっている姿が印象的でした。

 

この実験を,

家でひとりで

時間を計りながらやっていて,

このたのしさを体験できるでしょうか。

 

一緒に驚いてくれる友達がいて,

初めてたのしい活動に

なるんじゃないかな,

という気がしました。


そう,きっと,研究というのは,

わかったことを一緒に驚いてくれたり,

喜んでくれたりする仲間がいて,

はじめてできることなのでしょう。

 

研究者というと,

実験室にこもって

一人きりでやっているイメージが

あるかもしれませんが,

そんなことはないのです。

 

有名な科学者はみな,

自分の発見を嬉しそうに報告する

手紙をたくさん残しているのです。

 

その成果を喜んでくれたり,

反応してくれる仲間に,

手紙で知らせあって,

その反応をもらっていたから,

たのしく研究を続けられることが

できたのです。

 

そんな姿と重なりました。

 

これも,当たり前で気づきにくい,

「学校で集まってできることの幸せ」

なのかもしれませんね。