みんなへつうしん  12月10日(木)

 

理科では

《てことトルク》

の授業を実施中!

 

 

トルクというのは,

 

「物体を回転させる力のこと」

 

なのですが,

 

それが「てこ」と

どんな関わりがあるのかな?

 

と思っていました。

 

 

だけど,

いろいろと実験しているうちに,

だんだんと

「そういうことだったのか!」

と,わかってきました。

 


「てこ」というのは,

 

「支点からの距離のちがいで,

 手応えが変わってくる」

 

という原理です。

 

でも,

 

「どのくらい手応えがちがうのかは,

 人の感じ方によって違うから,

 軽くなっているとか,重くなっているとか,

 比べられないじゃない?」

 

という意見が出て,

「確かに…」

となりました。


そこで登場するのが,

理科室にあった

「てこ実験機」。

 

 

これにおもりをつり下げることで,

どのくらいの力なのかが

わかるようになりました。

 

 

すると,

支点からの距離と重さの関係が,

ちゃんと計算で求められるほど,

法則的なことだともわかって

感動しました。

 


さらにふと,

 

「支点がかたよる」ということは

「重心がズレるということ」だ

 

ということに気づきました。


例えば,

 

バールの重心を指で支えると,

バールは釣り合って

指の上に乗りますが,

 

その重心を少しでもずらした瞬間に,

バールは回転して落下します。

 

つまり,片方の長さや重さが変わると,

力のバランスが崩れて,

どちらかに回転する力が生まれる

というわけです。

 


「てこ」というと,

「回転」というイメージはないけど,

 

これからは,

 

「回転を生み出す力」

 

と結びつけて考えていくと,

より知識が広がっていくなぁと思いました。

 

例えば,

「昔のバスのハンドルは,

 どうしてあんなに大きかったのかな」

とかね。

 

これ,

「てことトルク」のはたらきを

利用しています。

 

もっと言えば,

鉄棒の「前方支持回転」

とかね。

 

 

これからは,

いろいろなところで

便利に使われている

「てこ」を使った工夫や道具を

探してみるといいですね。