みんなへつうしん   12月8日(火)

 

昨日,先週にやっていた

「家庭学習がんばろうウィーク」に

みんなへの「ひとこと感想」を

書いていました。

 

家庭学習時間の合計では,

1000分を超えている人もいる一方,

300分に満たない人もいて,

差がついているなぁという感じ。

メディアの時間は逆に,

それこそ1000分をゆうに

超えている子がいて,

「決められた1週間だけでも,

 これだけの時間を使ってしまう

 ものなんだな」と,

改めて問題が浮き彫りに

なったように感じました。


息抜きはもちろん大事です。

メディアを0にしてストレスをためても,

「よし!やるぞ!」っていう

元気もわかないでしょう。

 

だけど,

 

「この1週間くらいは,

 ちょっとはがまんしたり,

 せめていつもよりがんばって

 結果を残してみよう」

という「きっかけ」にしてもらおう

と思って学校から提案されているわけで,

それを放り投げてしまうのは

もったいないことだと思っています。


感想のところに

「自主勉をして,なんの得になるのか

 わからなくなりました」

と書いている子がいたんだけど,

それが得になるのか,

損になるのかは,

結局は自分次第で変えられます。

 

言われてイヤイヤやっていても,

たいして身にならないでしょ。

 

それよりも,

 

「やらなくちゃいけないのなら,

 この束縛された時間をどう使ったら

 自分の得にすることができるのかな?」

 

って考える時間に

してもらいたいんだよね。

 

それこそ〈自主学習〉なんだから。


実は今年,「おもしろいなぁ」と

思っていることがあってね。

 

それは,このクラスに

「今年は自主学習をしない!」って

決めた子がいるんです(笑)

 

ぼくはそれを

夏の面談でおうちの人に

教えてもらって知ったんだけど,

その子が親にそれを説明するときに,

 

「小学校で自主学習をしなくても,

 中学でいい成績がとれるかどうかを

 実験したいんだ」

 

と言ったんだそうです。

それを聞いて,ぼくは

「やるなぁ」って思いました。

 

それをいまクラスに話したら,

 

「それはいいことを聞いた。

 ぼくもマネしよう!」

 

と思った子もいるかもね(笑)

 

マネしてみるのは自由だけど,

生半可な覚悟でやるなら

オススメしません。

表面的にマネをしても,

いい結果にはならないと思うから,

その子のことをちゃんと書いておくね。

 

「がんばろうウィークはどうするの?」

ってその子に聞いたら,

「読書でしのぎますよ」

って言ってました。

 

これは,ちゃんとした

ルールの範囲内だからOKです。

 

それで,先日の面談のときに

お母さんが教えてくれたんだけど

 

「それが,普段は読まないような

夏目漱石の本を本棚から出して

読んでいたんですよ」

 

とのこと(笑)

 

お母さんは,もっと普通に

勉強してほしいって思ってるそうですが,

ぼくは感心しちゃいました。

 

こういう人はきっと,

中学に行ったらちゃんと

勉強するようになるだろうなぁ

って思ったから。


「ふつうの人と違うことをする」

というのはとっても勇気のいることです。

 

だけど,あえてそれをするというのは,

「自分の行動に責任が伴う」ということ。

 

この人は,誰のせいにもしないで,

「やらないを選んだのは自分だ」

っていう自覚があるんだよね。

 

あとで失敗しても,

親のせいにはできないでしょ。

 

言うことを聞かないで,

あえて自分の考えを

貫いているんだから。

 

それって,

「それがいい選択だった」

と証明するために,

中学ではがんばると思うんだよね。


いつも「誰かにやらされて」

って言っている人は,

きっと人のせいばかりにする逃げ癖で,

結局は損をすることになると思います。

 

誰かがどんなことかを言って,

無理やりやらされたところで,

結局は自分が

「やる,やらない」を決めているんだよ。

断る勇気はないんだから。

 

それだったら,

それを得になるように考えなかったら,

損でしかないでしょ。

 

「自分が自分の主人公になる」

っていうのは

そういうことなんだよね。

 

「誰かのせいで自分がこうなってる」

って考えている人は,

自分で決断して生きてないってこと。

 

そんな,他人に左右される人生じゃ

空しいばかりになってしまいます。

 

みんなは,自分の行動に

責任がもてるように生きているかな。