みんなへつうしん   12月4日(金)

 

体育では,「跳び箱」を

絶賛跳び越え中(笑)

 

 

はじめは高いところから

とび下りて,着地をする練習。

 

 

そして,積み上げた

エバーマットの上に,

ロイター板を使って跳び上がる練習。

 

 

はたまた,

足のジャンプと同じくらい大切な,

手のジャンプのトレーニングを積み,

昨日は,

「開脚跳び」や「かかえ込み跳び」に

チャレンジしました。

 


授業を始めるときは

「跳び箱やだー」

「ホントに怖い!」

と言っていた子たちも,

とっても楽しそうに

跳んでくれていて,

嬉しかったな。


小学校の授業中のケガの中で,

ダントツに多いのが

この「跳び箱」です。

 

 

多くの場合,

手のジャンプのトレーニングが

不足しているのに,

勢いよく跳ぼうと

してしまうことが原因です。

 

だから,

いろいろな運動を楽しみながら,

手のジャンプを鍛えておくことが,

跳び箱と仲良くなる方法です。

 


「跳び箱なんか跳べるようになって,

 何かの役に立つの?」

 

って言ってた子がいたけど,

 

特に役に立つことはありません(笑)

 

跳び箱なんか跳べなくたって,

将来困る事なんてひとつもないです。

 

じゃあ,なんでやるのか。

 

それは

 

「跳べると気持ちがいい」

 

というだけです(笑)

 

まぁ,人生のオプションみたいなもの。

 

つまり,「遊び」です。


運動の歴史を調べてみると,

手を使って何かを跳び越えることって,

昔の子どもたちの

「遊び」そのものだったり,

 

 

3000年も前からショーとして

見る人を楽しませること

だったりもしました。

 

 


自分たちのやりたい練習によって

場所を分けてやっていたら,

得意な子たちが

いろんな技に挑戦している方を見て,

 

「あっちは貴族の遊びのように見える…^^;」

 

と言っていた子がいたけど,

そういう意味では

意外と本質をついています(笑)


もしかすると,

いまみんなが夢中になって

やっている遊びも,

将来,体育の時間に

いやいや習ったりするように

なることもあるのかもね。

 

「Eスポーツ」とかも?

 

それも,押しつけられたら

イヤがられるものになるのかもよ。

 

ゲームなんかも

「できないと将来困ります」

とか

「できるまで練習しなさい」

とか言われたら

やりたくなくなったりするのかもね。


というのも,

学校教育に「跳び箱」が入ってきた時は,

みんなが今,歴史で勉強している

「富国強兵」の時代。

 

体や心を鍛えるために,

「訓練の末に,この障害物を乗り越える」

というものとして導入されました。

 


同じことをやるにせよ,

どういう意図で取り組むのかで,

その「たのしさ」はもちろん,

「本質」までも変わってしまうことがあります。

 

みんなが楽しそうに

やってくれているのを見ていると,

やっぱり人間というのは,

何かを跳び越えるときに,

快感を感じるのだろうな~

ということがわかります。

 

「まだ味わえなてないよ」

という人も,

やっているうちに

できるようになると思うよ。