みんなへつうしん 11月23日(月)

 

今日は「勤労感謝の日」

という祝日でお休みです。

法律では,

「勤労をたっとび,生産を祝い,

国民たがいに感謝しあう」

という意義になっています。

 

みんなは,自分のために

働いてくれる人に,

感謝していますか?

そして,家族の一員として,

自分が働いていることもあるでしょう。

お互いに感謝し合うわけですから,

もしもがんばっていることがあれば,

それについて

感謝してもらえる日でもあるんだね。


さて,今日の「祝日のお話」を

する前に,こんな問題を

考えてみてからにしましょう。

 

問題
戦後,憲法が変わって,

現在の「祝日法」ができました。

それ以前は,

現在のものとはちがう法律

「年中祭日祝日ノ休暇日ヲ定ム」

という法律によって,

お休みの日が決められていました。

では,現在の16日ある祝日のうち,

戦前にあった以前の法律の時から,

変わらずに祝日であり続けている

祝日は,何日くらいあるでしょう?

 

ア 15日くらい

(ほとんどの祝日が以前からあったもの)
イ 10日くらい

(だいたいは以前からあったもの)
ウ 5日くらい

(残っているのもある)
エ 1日くらい

(ほとんど残されていない)

 

この問題の答えは,

後ほど紹介する表に

示してみたので,

予想をしてから見てみましょう。

 

もうひとつ,こんな問題も

同時に考えてみましょう。

 

お休みの日を「祝日」って言ったり,

「祝祭日」って言ったりすることが

あるけれど,これって,

どうしてだか知ってる?

そして,どっちの言い方が

正しいのでしょうか。


これが,上の問題を解くカギ

にもなっているんです。

 

少しずつ謎解きをしていきましょう。

 


まず,現在では「祝祭日」

という言葉は使われていません。

 

実は,戦前の天皇を中心とした法律では,

「天皇が祭事を行う日を祝日」として

お休みにしていたので,

「祝祭日」と呼んでいたのです。

 

つまり,以前の法律の時から

お休みだった祝日は,

現在でも天皇が祭事を行う日だったり,

天皇に関係することでお休みの日に

なっている日だったりします。

 

それが,16日中6日残されています。

(問題の答えはウ)

 

 

天皇は,

現在の「日本国憲法」において,

国の象徴とされています。

どんな仕事をしているのかというと,

憲法で定められた

国の仕事(国事行為)を行っています。

その中には,法律を公布したり,

国会を召集したりする仕事の他に,

 

「儀式を行う」

 

という仕事が示されています。

(日本国憲法第7条)

 

あまり知られていませんが,

天皇は,日本国民みんなが

幸せに生きられることを願って,

主なもので年間 20 回以上の

儀式(祭祀)を行っているのです。

 

その中で,最も重要とされている

 

「新嘗祭」にいなめさい

 

という儀式が今日行われます。

 

この日,天皇は夕方から深夜にかけて,

その年に新しく穫れたお米や

粟のご飯やお酒などを,

天照大神をはじめとする,

日本古来から信じられている

神々にお供えし,

自らも召し上がる儀式をしているのです。

 

今年はたまたま月曜日でしたが,

11月23日はハッピーマンデー制度ではなく,

日付の方が大切な祝日で,

カレンダーで水曜日になっていたら,

水曜日がお休みになるタイプの祝日です。