みんなへつうしん  5月31日(日)

 

それでは,

昨日の問題のこたえから

確認していきたいと思います!

 



 

というわけで,正解は

「壁の温度は○○○○」でした。

 

これは,どういうことなのでしょう?


昨日のコメントで,

IRさんが,こんな予想をしてくれて

いましたので紹介します!

 

***

 

明日で最後なので少し悲しいです。
先生の問題は、

ウ(おかしな数値が出てしまう)

だとおもいます。
理由は、脳には血管が

たくさんあるから高く、

壁は血管がないから、

計れてもおかしな結果になる

と、思います。

 

***

 

いい予想ですよね!

結果的には,あってますからね。

 

でも,ということは,

血管がないものは,

この「非接触」の方法では,

計れないんでしょうか?

 

次の続き動画を見てみてください。



 はい。というわけで,

「非接触体温計(たいおんけい)」ではなく

「非接触温度計(おんどけい)」であれば,

壁の温度でも計れます。


また,温度計の方であれば

壁以外の温度でも計れるのです。


じつは,この2つは,

温度を計る仕組みは全く同じです。

 

ただ,違うのは,「体温計」の方は,


「人間の体温の範囲だけを,

    より細かく計れるように,

    感度をよくして作ってある」


のです。

 

だから,


「非接触温度計」を人に向けても,

36℃に近い値が出るくらいで,

体温計としての役割は果たせません。



また,逆に,「体温計」の方で

壁の温度を計ろうとしても,

エラーになってしまうのです。

なぜなら,体温が24℃の人なんて

いませんからね(笑)

 

では,これらの機械は,いったいどうやって

「温度」を計っていたのでしょう。

しかも一瞬で。

 

実は,これらの温度計は,

別名「赤外線温度計」

と呼ばれています。

「インフラレッド」というのは,

「赤外線」という意味です。

 

なんと,この世の中にあるものは全て,

「赤外線」というものを発しているのです(!)

 

…ていうか,「赤外線って何?」

 

ですよね😅


赤外線というのは,

〈目に見えない光〉みたいなものです。

 

みんなの目に見えている光は

「虹の色まで」です。

けれど,実はその外側に,

目には見えない光のようなものが,

たくさん飛んでいるのです!

(これを電磁波といいます)


昔,ハーシェルという科学者が,

太陽からやってくる光の研究をしていました。

その光を「水」に通すと,

いくつかの色に分けられることが

わかっていたのですが,

虹の色の「赤」よりも外側に,

目には映らないけど


「温かさを感じることができる

    光が飛んできている!」


ということを見つけたのです。

 

そこで,その目には見えない光に

「赤外線」と名付けました。


見えてないけど,赤い光よりも外側に

あるはずのものとわかったからです。

 

その研究に目をつけた別の科学者が,

虹の「赤」とは反対側にある,

「紫(むらさき)」の色の外側にも,

目には見えない光がある!

ということをつきとめました。

 

それに何という名前がついたかは,

想像できますね?(笑)


✳✳✳

 

みんなも,アイロンが温かくなってきたのを

手をかざして感じることができますよね。

これは,

熱くなってきたアイロンから飛んでくる,

目には見えない「赤外線」を,

手のひらが感じているからです。

 

「非接触温度計」や「非接触体温計」は,

まさに,この手のひらの役割を,

機械で正確にできるようにしたものなのです。

 

えー!?全てのものから

「赤外線」が出ている??


 

信じられないかもしれませんが,

本当のことです。

 

どうして「全てのものから出ている」

といえるのかを説明しようと思ったら,

「原子」の話をしなければならないので,

ちょっと待っていてください。


学校が始まったら,さっそく


《もしも原子が見えたなら》


という授業をしますので,

そこで詳しくお話します😉✨

 

みんなは,サーモグラフィーの画像

をテレビなどで見たことがありませんか?


これは,とらえた赤外線を

映像にする機械です。

つまり,もしも赤外線が目に見えるとしたら

こんな感じになるのでしょう。

 

実は,人間には見えない光ですが,

ヘビは見えているのだそうです。


つまり,ヘビは,

太陽の光がなくて,真っ暗なとこでも,

ネズミなどから出ている赤外線を

目でみてパクッとできちゃうわけです。

 

それでは,ホントに最後の問題です。

 

この「非接触温度計」であれば,

温度があるものは何でも計れそうですが,

「温度がなさそうなもの」

例えば,冷凍庫の中の「氷」の温度は

計れるでしょうか? どう思いますか?

 

 ア 氷でも計れる
 イ 氷は計れない(エラーになる)
 ウ 変な値になってしまう

 

実験結果の動画はこちら

 



どうですか。

予想は当たりましたか?

冷凍庫の氷って,0℃より低いんですね😲

マイナス17℃となってました。

あ,家でこっそりやってたので,

声が聞こえづらくてごめんなさい😅

 

では,今日はここまでにします。

 

いよいよ明日から,ホントの新学期です。

昨日のコメントで,Rさんが最終回を

悲しんでくれてましたが,

君たちとぼくとのクラスの

本当の始まりは明日からですので,

悲しがる必要はぜんぜんないですよ(笑)


むしろ,本当にたのしい6年生での

最後の小学校生活のスタートです!

 

今日は,明日の忘れ物がないか

早めにチェックして,

ゆっくり休んで早寝早起き。

明日は体調を万全にして来てくださいね。

 

玄関の前で行われている「健康チェック」で

決して引っかからないようにね!

 

え?何をチェックしているかって?


全員,非接触体温計で

「ピッ」て計るんですよ(笑)


ここで学んだことを生かして,

計る距離には気をつけてね!