空港周辺では、航空機の騒音に周辺の住民が悩まされているということをよく聞くことがあります。また、米軍や自衛隊の基地周辺では、戦闘機などの騒音の他に、事故の危険性も指摘されています。

 

空港や基地の中には、周辺に住宅が密集しているところもあります。伊丹空港、米軍の普天間基地や厚木基地については、マスコミなどでも報じられることがよくあります。

 


伊丹空港は航空機騒音への対応として、周辺の住宅や学校などに防音工事に係る費用助成がされています。他の地域に移転するときにも補償がなされています。

 

下の写真は伊丹空港と周辺の写真です。

伊丹空港現在


空港の周囲には多くの建物があり、住宅の数も多いことが分かります。近くに住んでいれば、航空機の騒音もかなり気になるでしょう。

 

次の写真は、1951年の伊丹空港の写真です。

伊丹空港過去

写真を撮影した方向は異なりますが、現在に比べると周辺には建物が非常に少ないことが分かると思います。つまり、現在住んでいる人達の多くは、伊丹空港が開港してから移り住んできた人達ということです。

 

空港の近くに住めば、航空機の騒音が凄いというのは誰でも分かります。空港が出来る前から住んでいた人が航空機の騒音に文句を付けるのは当然ですが、空港が出来てから移り住んできた人が、航空機の騒音に文句を言うのは少しおかしいのではないかと思います。

 


今度は、2000年と1945年の普天間基地の写真を見比べてください。上の写真が2000年で、下の写真が1945年の写真です。

普天間基地現在

普天間基地過去


2000
年の写真を見ると周辺が建物で埋め尽くされていますが、1945年には建物が非常に少なく周辺のほとんどは空き地であるのが分かります。

 

現在の普天間基地の状況を見れば、事故があれば周辺の住民に被害が及ぶ可能性は高いので、基地は移転させた方が良いでしょう。しかし、普天間基地が出来た頃は周囲に住宅は密集していなく、危険性が高くなったのは周辺に移転して住む人が増えたからです。

 

基地がすぐ近くにあり危険だというのを承知で後から移り住んできたのに、危険だから基地を何とかしろと主張するのは、少々身勝手なように感じます。

 

普天間基地については、住宅密集地域に基地があるというよりも、基地があったところに住宅が密集していったという言い方が、正しいのではないでしょうか。


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