日本には同じ地名が各地にあります。調べてみると、ベスト5は以下のようになっていました。

 

1位:中村(なかむら)

中村というのは地域の中心を表す地名です。そのため全国各地に中村という地名があり、全国で698か所あるようです。中村という地名が多く存在するため、中村姓も各地で興り、苗字でもベスト10に入っており全国に中村姓の人は約107万人いるようです。

 

 

2位:新田(しんでん、にった)

江戸時代に人口が増加したことにより食料が不足して、新たな農地が開発されました。その時に出来た田畑は新しい田んぼということで新田と言われ、それが地名となりました。全国に670か所あり、読み方はほとんどが「しんでん」のようです。

 

3位:原(はら、はる、ばる)

原というのは、原っぱ、野原、広い土地を表す地名で、平野部や盆地の平らな場所に付けられた地名です。静岡以西に多い地名で、全国に569か所あります。読み方は「はら」がほとんどで、九州では「はる」「ばる」と呼ぶ地域が多く、富山の一部でも「ばる」と呼ぶ地域があるようです。

 

4位:本町(ほんちょう、ほんまち、もとまち)

地域の中心といった意味で付けられた地名で、分割された地区の元の場所ということを表すこともあります。全国に434か所あり、「ほんちょう」「ほんまち」「もとまち」と呼ばれます。

 

5位:本郷(ほんごう)

本郷は集落の単位で、奈良時代の初めには国・郡の下に郷が置かれるようになっていました。本郷というのは、郷の中で荘園や公領の政治的・経済的・流通的なセンター機能を果たしていました。全国で415か所あり、本郷という地名から本郷性も生まれています。

 

 

その他にも全国各地にある地名は幾つもあります。銀座と新宿は東京にある地名ですが、他の地域でも見られる地名です。

 

銀座

銀座とは、江戸幕府の銀貨の鋳造・発行をしていたところのことです。当初は伏見と駿府に置かれていましたが、その後は京都と江戸に移されました。現在の東京の銀座の場所にあったことから、銀座という地名になりました。

 

東京都中央区の銀座以外にも、商店街に銀座という名前がついていて「○○銀座」と呼ばれているところは数多くあります。そういった通称ではなく、正式な地名となっているところは以下のように11か所あります。

 

・北海道夕張郡長沼町

・栃木県鹿沼市

・埼玉県熊谷市

・埼玉県本庄市

・長野県岡谷市

・長野県飯田市

・静岡県静岡市清水区

・愛知県刈谷市

・山口県周南市

・徳島県徳島市

・福岡県北九州市戸畑区


 

新宿

新宿というのは、文字通り新しい宿という意味です。東京都新宿区の新宿は、江戸時代に甲州街道が整備された後、日本橋と高井戸の間の距離が長かったため、新しい宿場を設けることになりました。内藤氏が幕府に返上した屋敷地だったことと、新しい宿ということから「内藤新宿」と呼ばれ、新宿と言われるようになりました。

 

新宿という地名も他の地域にあり、読み方も同じところは以下のように7か所あります。

 

・群馬県館林市

・埼玉県さいたま市緑区

・千葉県千葉市中央区

・千葉県館山市

・千葉県木更津市

・神奈川県逗子市

・富山県魚津市


新宿と書いて読み方が違うところもあり、「あらじゅく」(山形県西村山郡朝日町、埼玉県川越市)、「にいじゅく」(千葉県香取郡東庄町、東京都葛飾区)、「しんしゅく」(群馬県桐生市、埼玉県鴻巣市、静岡県駿東郡清水町)などがあります。


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