地球温暖化は二酸化炭素の増加によってもたらされていると、一般的には言われています。そして、温室効果のある気体は二酸化炭素以外にもあります。他には、水蒸気、メタンガス、フロンガスなどのフロン類、亜硝酸窒素があります。

温室効果のある気体の中で、最も温室効果が高いのは二酸化炭素ではなく水蒸気です。水蒸気は水が気化したもので、一度温まると冷えにくい物質です。気温が高くなると大気中の水蒸気の飽和量は高くなり、水蒸気の量が増加します。地表からの赤外線を水蒸気が反射して温暖化作用が高くなります。水蒸気は大気中の体積は二酸化炭素の6倍以上あり、湿度が高いところでは二酸化炭素の約800倍にもなります。

温室効果のある気体には、どのくらい温暖化に寄与するのでしょうか。水蒸気の温暖化への寄与率は最小で60%、最大で95%と言われています。それぞれをグラフにしたものが以下の2つの円グラフです。

温室ガス寄与率1

温室ガス寄与率2


水蒸気の温室効果ガスの寄与率が最小の60%の場合は、二酸化炭素の寄与率は24%です。水蒸気の寄与率が95%の場合だと、二酸化炭素の温室効果の寄与率はなんと3%しかありません。

しかし、水蒸気が関わる温暖化の要素は単純ではありません。水が水蒸気になるときは、熱を奪うため周りの温度は下がります。打ち水をすると涼しくなるのは、この作用のためです。逆に水蒸気が大気中に放出されて雲となったものが、水滴になって雨や雪になるときは、熱が赤外線となって放出され大気を温めます。

大気と海や大地の間でどのくらい水分交換をしているのかは地域や海域によって異なり、実際にどのくらい水分交換をしているのかは分かりません。その他にも、雲の生成に大気中のチリなどのエアロゾルがどのくらい作用しているのかなども分かっていません。これらのことは、複雑すぎて永遠に計算できないものだというのが、科学者の認識になっています。

そこで、IPCC(※)は計算できないようなことは無視して地球の温暖化を推測するということをしたようです。つまり、水蒸気は温室ガス効果からは除いて議論をしているのです。水蒸気を除いた温室効果ガスの寄与率をグラフにしたものが以下の円グラフです。

温室ガス寄与率3


これは、水蒸気の温室効果ガスの寄与率が95%のケースで、水蒸気を除いた気体のみで寄与率を算出したものです。水蒸気を含めた場合はわずか3%だった二酸化炭素の寄与率が、なんと60%になっています。IPCCでは、このようなデータに基づいて、温室効果による地球温暖化について議論を進めているようです。これでは、温室効果による地球温暖化は二酸化炭素が大きく影響するということになってしまいます。

水蒸気に関連することは非常に複雑で地球の温度に影響を与えることが分からないということで、最も温室ガス効果が高い水蒸気を無視して地球温暖化について予測しています。このような予測というものは、非科学的なものと言えます。非科学的なものに基づいて議論されている地球温暖化というのは、果たしてまともなものだと言えるのでしょうか。

IPCC:気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change)とは、地球温暖化についての科学的な研究の収集、整理のための政府間機構です。

(地球温暖化のブログ)
○CO2増加による温度上昇はどのくらい?
○気温上昇はヒートアイランド現象の影響