「先生、私にそれをやらして下さい」
宮沢賢治「グスコーブドリの伝記」よりグスコーブドリのセリフ
凶作になる事を避けるためには火山を噴火させて
気候を変化させるしかない。
しかし、そのためには誰か一人が最後まで火山に残って
犠牲にならなければならない。
主人公のグスコーブドリがその役目をやると言い出します。
子供の頃、読んだ宮沢賢治の童話。
正直言うと僕は「風の又三郎」も「注文の多い料理店」
もあまり好きじゃなかった。
「銀河鉄道の夜」も面白いと思ったのは高校生に
なってからで、宮沢賢治の詩は良いなと
思ってたけれど童話には興味なかった。
その中で衝撃的だったのが「グスコーブドリの伝記」。
自らの命を投げうって、人々を救うお話。
子供心にこういう大人になれたらいいなと思った。
けど大人になってわかったのは
自分にはそんな根性もなければ能力もないということ。
世の中には凄い人、尊敬すべき人が何人もいて、
とても自分なんかは足元にも及ばないということ
を思い知る。
ブドリには誰もがなれるわけじゃないんだ。
けど、グスコーブドリの仕事が上手くいくよう
微力ながら支えてあげられる位の人にはなりない。
そう思ってます。