【映画】1917 命をかけた伝令~戦場の再現度高し | 鶏のブログ

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観た映画、読んだ本などについてのメモです。
”ネタバレ”を含みがちなので、その点ご容赦下さいませ。

ほぼ同時期に上映された「彼らは生きていた」と同様に、第一次世界大戦をテーマにした作品でした。「彼らは生きていた」が、大戦当時、つまり100年余り前の実際の戦場で撮影された記録フィルムをカラー化し、そこに本物の兵士たちのインタビューを被せて一編の映画にするという離れ業をやったのに対して、本作は実話を元にした映画とは言え、全て現在制作されたものでした。

 

そういう点で意外性はなかったのですが、逆に「彼らは生きていた」で見た本物の戦場の光景を、実によく再現していたことは高く評価できると思います。 特に塹壕の重苦しい光景や、自陣と敵陣との間に無残にも転がっている兵士や軍用馬の死体の感じなどは、まさに自分が戦場に居るのではないかと錯覚を覚えるほどでした。

 

物語の方は、途中まさかの展開があったものの、主人公が任務を無事に果たすというもので、ごく普通の戦争映画という感じでした。その点やや物足りなさを感じない訳ではありませんが、日本の戦争物のように、反戦平和ばかりが目立ってシラケてしまうものに比べれば、余程マシではありました。

 

評価:★★★★