アムロが主人公だった最初期のガンダムファンでしたが、以降のガンダムシリーズは、あまりに画風が異なることや、キャラクター設定の違いに付いて行けず敬遠していました。ただ、本作の評判が上々だったこともあって久しぶりに観に行きました。
結果として、最初期のガンダムとは全く別の作品としてという前提ではありますが、かなり良く出来た作品だったと感じられました。
ストーリーという点では、抑圧的で全体主義的な連邦政府に対してテロ活動を通じて抵抗する主人公を描いているという、実に現代的かつ現実的なものであり、まるで現実の紛争地域におけるドキュメンタリーを見ているかのような感覚を覚えました。
また、戦争とかテロと言ったテーマを扱いながらも、登場人物の個人的な性格や葛藤にも焦点を合わせており、そうした点がモビルスーツを使った戦争というSFの世界を、身近な物語にしていると感じられました。
最初期の映画3部作同様、本作も3部作の第1作とのことですが、是非2作目以降も観たいと思わせてくれた作品でした。
評価:★★★★