そろそろ紅葉のシーズン。
以前から仲間と那須に行ってみようと計画していた。
コースは沼ッ原湿原から茶臼岳の西側にある姥ケ原へむかう落葉樹の森。
ここならもう紅葉が始まっているはずと見込んだ。
駐車場は平日だというのにほぼ満杯。
ここはかなりの台数が留められるところだけど。
さすがに人気スポットなのだろう。
まずは湿原へ。
駐車場からゆるやかな斜面を５０ｍほど下っていく。
ここは周囲を山と森に囲まれたこじんまりした湿原。
茅が黄色く色づいてきれいだ。
湿原の北側には大倉山や流石山の山なみ。
奥まった山なので訪れる人は多くないだろう。
東側には南月山とこんもり盛り上がる白笹山。
周囲の森も色づき始めている。
これは歩くのが楽しみだ。
湿原を出るとき間違えて三斗小屋宿の方に向かいそうになった。
正しい道にもどって姥ケ原をめざす。
湿原の近くなのでところどころ道がぬかっている。
途中の木に大きなキノコがたくさん生えていた。
サルノコシカケかと思ったらさわると柔らかい。
針葉樹もまじった自然の森のなかをゆっくりと登っていく。
林床は緑の笹に覆われている。
カンバ類もたくさんあって中には写真のような大木もあり、葉が色づいていた。
笹の緑の海に色とりどりの木々。
途中日ノ出平との分岐付近から少し登りがきつくなり、
足元も火山らしく岩がごろごろしてくる。
でもしばらく登るとふたたびゆるやかなトラバース道にはいる。
やがて小さな尾根を乗越すと茶臼岳や隠居倉の山々に囲まれた姥ケ原が見えてきた。
尾根を乗越すところから見た姥ケ原周辺の森と奥には朝日岳。
雲がかかって黒くみえているのが茶臼岳。
その下が姥ケ原の中心部でひょうたん池という小さな池もある。
姥ケ原の紅葉の森の中心部をアップで撮ってみた。
赤から赤茶やオレンジに黄色。
すばらしい彩だ。
姥ケ原までは行こうと思っていたが、湿原をまわったりしてすでにお昼をまわってしまった。
行けば十分行けるのだが、帰りが遅くなるのでここで折り返した。
下りの道では視野が広がって森を見渡せるので気分がいい。
いろづいた木の葉も視界に入りやすい。
足元の落ち葉などの色を楽しみながら歩く。
色合いのきれいなところを選んで写真におさめながら歩く。
帰りは湿原によらない斜面の道をまっすぐ駐車場へとくだる。
予想以上に歩きやすい道だったので駐車場に想ったより早くついた。
これなら姥ケ原までいっても大丈夫だったようだ。
最後に駐車場から白笹山の斜面に広がる
ダケカンバをパチリ。
これからの季節、緑の木々のまじって広がるダケカンバの白い幹や枝が美しい。
さて、今回は登山ではなく山と森を歩くという計画だったが、
雨模様の日のあいだのとても気持ちの良い晴天にめぐまれて楽しい一日だった。