昨日、強い台風が八丈島を襲って通過していった。
関東からは南にそれた形で埼玉は雨も降らなかった。
北よりの風が強く吹いたので、涼しくなった。
明日から世の中は三連休だが、高齢者の私はその前の金曜日に山へ出かける。
道路がすいているからね。
今回は、榛名山の東の端にある水沢山。
正式には浅間山というらしいが、ふもとにある水沢観音と水沢うどんが有名なので
水沢山の方が通りがいい。
今回も朝暗いうちに埼玉を出発。
途中、上里サービスエリアで朝食を食べ、水沢観音の駐車場には７時少し前についた。
同時についた車からも登山の格好をした６０歳くらいの人が下りてきて会釈された。
駐車場から舗装された車道を歩き、五分ほどで簡易舗装の道に入る。
そこをしばらく登るといよいよ山道の始まりだ。
この山は榛名火山群の中にできた溶岩ドームの山らしい。
東西方向に長い形でどら焼きを半分にして縦に置いたような感じだ。
その長辺の東のふもとから登るのだが、それでも急登の連続になる。
車の中から遠望した時もちょっと恐ろしくなるような急斜面だ。
でもこの山は全行程すごく手入れが行き届いている。
自然木による横木が並べられた木段道だが、
歩幅にあわせてこまめに横木が入れてあるのでとても歩きやすい。
実際、この日も一人の男性が道の手入れをしていた。
お寺の近くだけは杉林だが、山道に入るとクリやコナラなどの落葉樹林になる。
足元にはたくさんの栗のイガが落ちていた。
ほとんどは空だが、実の入ったものも見つけた。
こういう林にはクマが住んでいるのだろうなという考えが、
頭の隅にちらりと浮かんだ。
コナラなどを使った横木やその下にはたくさんのキノコが生えている。
それにしても次から次へと登山者が下りてくる。
とても便利なところにあるので早朝登山をしている人がたくさんいるようだ。
駐車場でいっしょだった人が時々下りてくる人と立ち話をしている。
繰り返し登っていて顔見知りがたくさんいるようだ。
もしかしたら神戸の六甲山のように毎日のように登っている人もいるのかもしれない。
これならクマに遭遇する心配はなさそうだ。
とにかく整備がいいので歩きやすい。
急登を予想してダブルストックにしたので、段差も楽に登れる。
シロヨメナだろうか、少しくたびれてしまったアザミといっしょに。
途中にお休み石というところがあってそこから一段と急になったが、
とにかく岩場でも踏み面が平らにしてあったり、横木も細かく入っているので助かる。
東西に長い山頂の東のはずれにある石仏群のところに到着。
なんと駐車場から1時間かかっていない。
ヤマレコの地図では駐車場から山頂まで2時間10分となっていたが、
道がよくなってそんなにかからずに登れるようになっているようだ。
ここからは隣にある赤城山と関東平野が一望だ。
もう秋だと思うが、関東平野はもやっていて遠くは見えない。
山頂稜線のアップダウンをたどって山頂をめざす。
山頂は、さらに一段高いようだ。
途中の南の展望が開けたところには石の祠が祀ってあった。
しかし、ちょうど山頂の真上に雲が広がってしまったので、
関東平野や妙義山の方向は見えなくなってしまった。
8時34分、1194ｍの山頂に到着。
駐車場から1時間30分だった。
山頂の西のはずれから榛名山の二ッ岳とその左に榛名富士の頭。
上越の山々。
冬にくれば雪で白くなった国境稜線がくっきりと見えるだろう。
その手前にある子持山と小野子山、十二ヶ岳。
赤城山とふもとの伊香保の町。
標識をいれて記念撮影。
私のあとからも次々に登ってくる。
でもほとんどの人が休みもせずに下山していく。
まだ朝のうちだし、ここに来る人は軽いトレーニングのような感じなのだろう。
私もサービスエリアで買った甘いサツマイモ菓子と羊羹を口に入れ、
魔法瓶のお湯でコーヒーを入れただけで下山開始。
ヤマトリカブトの仲間かな？
古くなって朽ちた木段にたくさんのキノコ。
歩きやすいので快速で下山できた。
でも途中から膝の裏が痛み出したのでペースダウン。
それでも水沢観音の上にある飯縄大権現のお堂まで1時間10分で下れた。
水沢観音の本堂。
左の建物は六角堂。
お堂の中にやはり六角の台車があり、そこに六体の仏像が立っていて、手で回せるようになっていた。
さてお昼は水沢うどんを食べようと思っていたがまだ10時。
お店もまだ開いていないようなのでそのまま帰宅。
でも朝飯が早かったしサンドイッチだけだったので、空腹を感じ、
上里ＳＡに寄ってラーメンをたべて帰った。
埼玉には12時20分に到着できた。