昨夜から公約通りいそいそと文献をまとめていました。
しかし、今しがた突如のフリーズ。
5章ある論文の5章目に差し掛かろうとしたところでの出来事でした。
どこに提出するものでもありませんので精神的なショックはほどほどな感じです。
一応、以下の文献をまとめていました。
http://teapot.lib.ocha.ac.jp/ocha/bitstream/10083/34660/1/22_217-225.pdf
子どもの類推能力がどのように発達していくかについて述べられているものです。
一番興味深かったのは、再表象(別個の関係が共通の意味に到達するように、関係の意味を表象しなおすこと Gentner & Kurtz 2006)が、実際に関係の共通性の抽出において生じている点でした。
例えば、AとBになんらかの共通点を見出す際、それらを繋ぐには、CというAとBを再表象した共通の概念が必要だということです。
つまり、AでもなくてBでもない、より抽象度を上げた概念CがAとBを結び付けているということになりますので、そのCを知らないと何も進まないということになります。
簡単な話、オレンジジュースとコーヒーを見て「飲み物」とする、みたいな感じでオッケーです。
では、塾での話に置き換えてみます。
数学の例題を先生と一緒に解いていたカラフルちゃんがいました。
先生の指導の甲斐あって、カラフルちゃんは例題をカンペキに解けるようになりました。
でも、数字だけ違うほとんど同じ問題(類題)を解かせてみるとまったく解けません。
困った先生は、仕方ないのでもう一度例題を先ほどより丁寧に指導しました。
しかし、そもそもカラフルちゃんはすでに例題はカンペキだったので、どこも間違えないどころか、あっという間に解いてしまいます。
それで、先生は困ってしまいました。
なぜカラフルちゃんは類題になると解けなくなってしまうんだろう、と。
この際、関係の共通性の抽出時に再表象が行われていることを知っていれば、例題と類題を繋ぐ、より抽象度の高い考え方でまとめるにはどうしたらよいか、という観点からアプローチできます。
つまり、つまずいているポイントは目の前にある2つの問題以外のところにある、と見抜けるわけです。
と、いった感じで私なりに理解しました。
今日はこの辺で・・・。
いや、実はフリーズしたのショックなんですよね・・・・(泣)