2025/11/18
タイにきて10年間、食中毒にかかったことなど一度もなかった。
それはラッキー以外の何ものでもない。
在タイ邦人のブログやSNSを読むとたまの食中毒ははっきり言ってこの国にいる限り、そして外食する限りほぼデフォ(ルト)である。
それがだ、プーケット移住に舵を切った1年ほど前からなんと食中毒にかかり始めた。と言っても3回だけだが。
なぜだろう。
なんかの警告か。
ともかく、これで3度目だ。1週間前のやつは今までで最悪のやつだった。
嘔吐🤮、下痢💩、めまい😵💫、発熱🥵の四重苦がいっぺんにやってきた。午後に入って直後のことだった。
食後から発症まで数時間なのでたぶんブドウ球菌によるもののようだ。
タイ生活だけでなく、ぼくの人生では初のメガトン級のやつだった。
どうも朝食べたカイチャウご飯(オムレツライス)の卵が腐って生焼けになっていたことが一番の原因ではないかと推定している。空港近くのお弁当屋さんで買ったものだった。
あまりに突然のことで対応に苦労した。
とにかくフラフラになりながら、考えられる対処をぜんぶやった。例えば、吐き切る、出し切る、水で頭を冷やす、体を冷やすなど。応急処置に一二時間かかったろうか。
それからベッドに倒れ込んで眠った。数時間。
目が覚めたのは午後5時ごろ。
だいぶ良くなったが、ちょっと頭が痛いし、フラフラする。
最後の処方は、水分補給だが、ポカリスエットのような補水液が良いらしい。それを買いに近くのコンビニ駆け込んだがなかった。
仕方なくいつも飲んでいるタイのヤクルト400cc(とぼくが呼んでいるやつ)をゆっくり2回に分けて飲んでまた眠った。
どうもすべての応急処置はあたっているようで、それからは嘔吐も吐き気も発熱もなかった。ただ、やはりかなり体力を削られたようで立ち上がって少し歩くとふらふらした。いつもならお腹減った〜と体が訴えるのだが、食欲もない。頭にブドウ糖が行っていないようでちょっと頭がフラフラする感じもあった。
2日目は、まず朝方400ccのタイヤクルトをゆっくり飲んで、お腹が少し空いたなと思う10時ごろ水分たっぷりのおかゆを500cc食べた。それを午前と午後の2回繰り返した。それで何ともなかった。治療はうまく行っているようだった。
流石に早朝の散歩は無理だったが、午後は軽く泳ぐこともできた。でもいつもなら使わないエスカレータを使わなければいけないほど体は衰弱していた。
3日目、4日目、5日目は、タイヤクルトとおかゆの最強コンビネーションに加え、午後に近くのコンビニに行って3in1のインスタントコーヒーと小さなクリームどら焼きをとってみた。いわば食中毒卒業(中間)試験のようなものだ。問題なかった。少し栄養補給にもなっているようだ。
加えて、早朝散歩も午後の水泳も再開したが特に問題なくこなせた。いい兆候だと思った。
6日目はまだ体が通常の食事を欲していないようなので、大事をとってこれまでと同じ食事パターンをとった。それはどうも正解のようだった。それは、繰り返しになるが、嘔吐・下痢・めまい・発熱を起こさないということで判断している。
食中毒は全快した(ようだ)。
7日目の今日は、まず、いつものように砂浜&空港商店街6キロコースを歩いた。そして、空港近くのいつも寄るコンビニでクロワッサンとコーヒーをいただいてみた。まったく問題なかった。
いつもならそのコンビニまわりにあるお店でその日の食料を買い込んで帰るのだが、今日は乗り気になれなかったので手ぶらで部屋にもどった。そして、お昼前にキュウリの薄切りと青さを入れたおかゆ500ccをとった。
今日は午後からアパートの設備点検があるというのでお昼過ぎに外出して、初めて昼間、朝行く砂浜に行ってみた。
砂浜近辺の様子は早朝6時ごろ7時ごろのそれとは様変わりしていて色とりどりの出店がずらりとならび、たくさんの水着姿の外人が闊歩していた。そうだここはビーチ・リゾート・プーケット島なのだった。忘れた。笑
へ〜、昼間はこんなにキラキラモードなんだと思いながら、コンビニ前のデッキチェアにすわって数時間を過ごした。そして、もうお腹は大丈夫そうなので、チキン・バジル・ソテーライスを試しに食べてみた。OK。これで明日から従来の食生活にもどれそうだ、とホッとした。
1週間の節制した食生活は長く感じられた。おかゆ生活もなかなか良かった。毎日一食は具を変えたおかゆを取るのも悪くないなと思った。
人生初、最悪の食中毒も、臨機応変に乗り越えられて、少し自信もついた。
ちょっと雨がパラついての初めての昼間の外出だったが、いつもと違う景色がみられてとても良い気分転換になった。
最後に、
それにしても砂浜ではロシア語があちこちから聞こえていたな。昨年は訪タイするロシア人160万人の6割がプーケットに直行便でやってくるという。年間500万人の外国人がプーケットに来るそうだから、何と5人にひとりはロシア人ということになる。