前回の投稿からしばらく間が空いた。
話をつづけよう。
願いを叶えるには「目先の欲望を捨てること」。
これが願いを叶えるためのコツの一つだ。
なんか矛盾しているようだが、願いを叶えるためにはそれにべったり執着しては叶えられなくなる。心は、何かにとりついてベタベタではなく、何に対しても穏やかにあっさりとしていなくてはならない。
ある日、正木さんのところにM(たぶん三笠宮?)殿下が連絡されて、正木さんがこの殿下のゴルフにコーチとして帯同したことが記されていた。
M殿下は素直な人だった。初対面の正木さんのアドバイス通りにスイングした。そして、たった1日ですっかり上達した。
すごい人、才能のある人は自己を滅して、先達の先生の語りかけに素直に従うことができる。だから上達も早い。
ぼくなんかの苦手とするところである。笑
ぼくのような普通の人たちは、そもそも自分の人生にあまり疑問を持たない。持ってもどうなるものでもないし、少々の問題は目をつむろう。やりすごそう。そんな風に考えがちだ。
そんな風だから、誰かに大切な問題解決のヒントを言われても、馬耳東風、ブダに真珠、猫に小判で、人生で飛躍できるチャンスをみすみす見逃してしまうのだ。
アハハ。
M殿下は、心の広い方だったようで、ぼくなんかちょっとついていけないような正木さんの、超自然の現象の話にも、深く関心を持たれたそうだ。
そうなのだ!
M殿下のような人たちは、情報アンテナの感度が高く、先入観を持たずとにかく人の話にまず耳を傾けることができるのだ。そして取捨選択をしながらも、咀嚼してすっかり取り入れてしまう。
正木さんも、「今日は本当に良い方(M殿下)とお会いできたと、私は喜びがいっぱいに広がっていった」と述懐している。いい先生にいい生徒が巡りあったのだ。
願いがあっても、いろいろ皮算用をせず、「目先の欲望は捨てること」。
殿下のこの言葉を心に刻んでおきたい。
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”M殿下との一日”より以下抜粋
殿下は
『最初から政木流をやればよかった』
と笑い、
『一番難しいことは
「飛ばそうとする目先の欲望を捨てること」。
これは大変なことですね』
と、おっしゃった。
ゴルフが終わって、皆で食事をしたが、食事中も今日のレッスンを復習なさっていた。
食事中の二時間余り私達はゴルフと精神面の在り方について語り合ったが、殿下は超自然の現象にも深く関心を持たれ、興味深く私の話を聞いてくださっていた。
その精神面の高度さに改めて驚かされたものである。
今日は本当に良い方とお会いできたと、私は喜びがいっぱいに広がっていった。
抜粋終わり
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