街に出るのは2ヶ月ぶりだ。

 

食糧調達やらビザの用事やら生活用キャッシュの調達やらで今日は出ざるを得ない。仕事の方もだいぶ慣れてきとはいえ順風満帆ではない。ここらで<気分転換>をした方が良いのも確か。

 

いつものように3時に起きて朝活を終え、6時すぎに家を出た。

 

今日は野良犬たちがおとなしく道を通してくれた。すごく気まぐれな連中。

 

タイ人にしては珍しく健康に気を使う、散歩組のお兄ちゃんにもひさびさにあった。タクシードライバー。こういう自分で健康管理できる人たちは概して信用できるものだ。

 

鉄道の線路まで辿り着くと、まだ高架工事中だった。道沿いに歩くと時間がかかるし、車が多くて危ないので、ズルして新しくできつつあるフア浜駅舎の横を歩いてみた。今年中にはどうもできそうもない。

 

フア浜駅からはT字に直線にフア浜海岸へと道が伸びている。気分転換に2年ぶりに砂浜に出ることにした。

 

途中、セブンでカフェラテとハムチーズサンドを買って砂浜直前にあるベンチで朝ごはん。デザートに家からミニバナナを3本持ってきた。食事を終えると7時過ぎになっていた。

 

今日は足のアーシングのために素足で砂浜を歩くことにした。馬が散歩していた。まばらに人も歩いている。海風や砂浜にうち寄せる波の音が心地よい。

 

 

砂浜沿いには幾多のホテルが立ち並んでいる。しばらく歩くとインターコンチがあって、その横に大通りに抜ける小道があった。2年前は見過ごしていた。

 

そこを抜けると、なんとお目当てのモールがあった。なかなかいい流れだ。ここのスーパーは8時に開店する。8時までもうちょっとだ。

 

2ヶ月も外界に出ないと色々変化があるもんだ。

 

たとえば、モール横のパーキングから隣のマンモス校に出入りできるゲートができていた。たくさんの児童が親御さんに連れられて登校している。なんかフレッシュな光景。ただ親御さんたちがなんとなくくたびれているように見えるのは気のせいか。

 

スーパーに入ると、レイアウトや陳列商品が全然違っていて、食品売り場が縮小されていた。変化に即座に対応していく(桜井章一さん風にいうと「間に合わせる」)ことはサバイバルという意味でも、商機をつかむという意味でとても重要。人生も然り。

 

ある著名人に会いたいとアポなしでインドに出かけたことがある。デリーに到着した次の日、たまたま泊まったホテルで朝食中に、ある著名人のセクレタリーを知っている人に偶然会えた。その人はセクレタリーを介してその著名人に昨日会っていた、と以前ブログに書いた。その巡り合わせのタイミングだって30分だ。タイミングは早くても遅くてもダメなのだ。そういう人生を左右する巡り合わせが実は刻々と起こっている。

 

パウロ・コエーリョの著作(「星の巡礼」だったろうか)にもその不思議な巡り合わせについて書かれていた。それはウソじゃない。

 

実は人生そういうもんなのだ、と最近は思っている。

 

つづく