彼の「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」は昨年の新潮7月号から連載がはじまり今年1月号で完結した。というかもう体力がなくなっていたのではないかと推測する。
その連載の中で気になった点をいくつかピックアップしたい。
● 五線譜という規制から逃れたい
● 吉永小百合と原爆被災者手記のロンドン朗読会に参加
● 42歳、老眼
● 野口整体を始めた20年間は健康だった
● 2011年3月20日過ぎ日本を飛び立った
● 2014年6月に喉に違和感
● 郷愁の感覚こそ芸術の最大のインスピレーション
● 母校芸大で一日教授として授業
● ロゴスを超えフィシス(自然そのもの)に近接しうるか
● 非同期を求める
● アルバム「async」で新たな表現形式に近づけた
● 「Coda」坂本を撮ったドキュメンタリー映画
● NHKファミリーヒストリーで九州の出自が明らかに
● A Tribute to Ryuichi Sakamoto - To the Moon and Back, 2020
● ガンの再発、2020年6月に直腸ガン
● VRを超えたMR(mixed reality)3次元映像作品、2023年6月公開予定
● バイデン当選がせめてもの良いニュース(トランプ当選時はヒットラーの再来と呼んだ)
● 二人の恩人(大島渚、ベルナルド・ベルトルッチ)
● 2021年1月に大手術を受ける
● パフォーマンスとインスタレーションが境目なく存在するような舞台芸術は今後の課題
● 最強のガンサポート体制(甲野善紀さん紹介の鍼灸師、移植外科医)
● ウクライナのイリヤ
Ryuichi Sakamoto and Illia Bondarenko - Piece for Illia https://youtu.be/cJWutFfxqpA via @YouTube
● 最後のピアノ・ソロ「12」
● Ars longa, vita brevis. (芸術は永く、人生は短し)
抜粋はここまで。
彼が反核や脱原発に大きく傾倒したのは吉永小百合に大きく影響されているからではないだろうか。吉永もかなり昔、広島原爆映画に出演して以来ずっとその道を歩んでいる。
311では3月15日と20日あたり1Fからプルームが首都圏に襲来した。首都圏の住人にはそのことは知らされなかった。この2回のタイミングで首都圏にいたかいないか、屋外に出たか出ないかは大きくその人の運命を分けることになった。
音楽評論家でもあるテキサス在住の西森マリー氏が以下のような著作を出した。ハリウッドのソドミックな醜態を赤裸々に描き出している。もちろんハリウッドはディープステートによるサイオプスを使った大衆誘導や管理のための装置である。彼もその地帯で地雷を踏んでしまった可能性もあるだろう。それは彼のキャリアや言葉の端々から漏れ出ている。上記抜粋から行間を読んでほしい。
彼が晩年に残した「async」あたりから聴き直し、彼のミュージシャンや活動家としての功績を振り返ってみたい。(歯切れ悪し)