3月中、ほぼ毎日、汚染された白いかすみのような大気に遮られていた向こうの山(丘程度の高さだが)が今日はかなりくっきりと見える。

 

すばらしい。

 

大気汚染マップを見てもここから北にあるバンコクあたりまでかなり良い状態(緑、黄)だ。どうしちゃったの?

 

 

不思議に思って風向マップを見た。するとこんなことがわかった。

 

・今まで風は北から南へと吹き下ろしていた

(マップではバンコクからタイランド湾に向けて)

・それが逆方向の南にあるタイランド湾から北のバンコクやチェンマイに向けて吹き上げている

・つまりだんだん海水が温まって熱くなった大気が温度の低い内陸に向けて流れ始めているのだ

 

 

これから来月下旬にかけて太陽はもっと頭上から降り注ぐようになる。つまり太陽が真上から降り注ぎ、人や建物の影消える、極暑のピークがやってくる。

 

その意味するところは、もっと海水が温まって、もっと強い内陸への風となってタイの内陸部に吹き込んでいくということだ。

 

海水は相当の水分を含んでいて、これが内陸部に流れて冷えて、雨となって落ちていく。そんなところだ。

 

つまり、この極暑シーズンの締めくくりは、もうすぐそこまできている雨期へのプレリュードでもあるのだ。

 

今の暑いうちに太陽を浴びて、しっかり汗をかいて脱塩して、雨音で心静まる雨期に備えよう。

 

それはインドからミャンマーやタイに伝わった仏教の僧たちが瞑想修行に入る雨安居(中国語)と呼ばれる時期でもある。それは月の暦で約3ヶ月間ある。

 

雨に安らぎ居にこもる雨安居。文字通りとはこのことだ。