日本に住んでいると当たり前なのだろうか?
と思うことが幾度かあった。
・人のあまり乗っていないバスでマスクを外していると、睨みつけられ、「車内ではマスク着用必須」のアナウンスを流すバス運転手
・歩いていたらいきなり前を遮って「アウトドア用品をバッグに入れていないか?」とアタオカ職質する警官(職質受けるのは何十年ぶり)
・何かの理由でぼくのネット接続もWi-Fi接続も止めてしまって「全館、昨日より通信障害で利用不可です」とうそぶくホテルマン(実は別の機材では通信環境は動いていると確認していてそんな浅はかなウソは見抜かれている)
これらはここ3週間の間にぼくの身に起こった出来事だ。個人の自由をいろいろな理由をふりかざして統制する力があちこちで働いているように思った。
偶然だろうか?コロナ前には経験したことがない、と記憶する。
街に出るとすべては、何事もなく、つつがなく流れているように一見見えるのだが。
タイはある意味緩すぎて何事もいい加減な側面もあるが、いたって自由な国である。日本のように、見えない蜘蛛の巣でやんわりと個人を縛り上げて自由を奪う風潮はまだ感じられない。
例えばタイでは、部下を叱責するのは御法度だと聞く。
たぶんこのように個人を統制していこうというたくさんの小さな動きが、ギスギスとして息の詰まりそうな日本社会の空気に繋がっているのだろう。
確かに日本の街はキレイで、お金さえあれば便利で、安全安心な居ごこちのいい社会ではあるが、少しずつ夕闇がせまっているようにも思うのはぼくの考えすぎだろうか?(リーマン時代の上司だったら、君は根暗なんだよ、だからすぐにそっちの方に考えが傾斜するんだ、と言うだろう。そんな声が聞こえてくるw)