~「オラクルカードを出版したい」 という方へ~
出版/制作のヒント』⑦
前回までにカード制作において、現実を知る(「コストがどれほどかかるか?」)ことの大切さをお話しし、中でも大きな割合を占める「印刷コスト」についてお話ししました。
次は、イラストレーターへの発注&コストについて考えていきましょう。
「イラストを自分で描く」という方を除いて、私たちは
イラストレーターを自分で探し、発注(描き下し or お借りする)しなくてはなりません。
仕事の流れは別段、難しいことではありません。
「この方に描いていただきたい」という方を探し、条件の交渉をするだけです。
いまは、情報がたくさんある時代ですので、「どのようにイラストレーターを探すか?」についてはここでは割愛しますが、「どこかによいイラストレーターはいないか?」と
アンテナを張っておくことが何よりも大切になります。
気に入ったイラストレーターを見つけたら、どんどんアプローチすることをお勧めいたします。イラストレーターからすれば「仕事の相談がやってくる」わけですから、基本的に迷惑がられることはないでしょう。
以下、仕事を依頼するときのポイントです!
「納期をきちんと守ってくれるか?」
「多くのカードを“同じクオリティで”描けるか?」
イラストレーターの過去の作品集など見ながら、見極めることが大切になります。
ここは、カード制作の現実(印刷費など多額のコストがかかる)ことをご理解いただく必要があります。その上で、「カードはイラストレーターの世界観が一つの形になったもの」ということを理解・共感していただく必要があるといえるでしょう。
経済的な効率だけを考えたら、カード制作の仕事は決して割のいいものではありません。ただ、イラストレーターにとっては
「カードをつくってから仕事がくるようになった」
「カードが営業ツールのような役割を果たしてくれるようになった」
という可能性・メリットがありますから、こうしたメリットに共感していただけるよう、プレゼンをするのも著者である皆さんの役割となってきます。
たとえば当社では、かつて、オラクルカードの制作で海外(ヨーロッパ圏在住)のイラストレーターの作品を使ったことがあります。当初は、描き下ろしも視野にいれていたのですが、過去に描いた数百点の作品集を見て、あまりの素晴らしさにここから選ぶことにしました。
著者からすると、過去に描いた作品が遠く離れた日本でカードデッキになるわけですから、短期間で新しい作品を手掛ける必要はありません。また、当社としても製作期間が圧倒的に削減されることになります。お互いにとってメリットになりますよね。
「半分は過去の作品を使い、半分は新たに描き下ろしていただく」という方法を提案してみるのも有効です。ここからは、イラストレーターとの共同作業になってきます。お互いがアイディアを出し合いながら、条件ややり方を決めていくようなイメージで進めてみましょう
次回は、イラストレータにお支払いするギャランティについての考え方をお伝えしてまいります。
◇関連サイト◇
50作品以上のオラクル&タロットカード製作に携わる
◎(株)ヴィジョナリー・カンパニー OFFICIAL HP
http://company.visionary-c.com
◎オラクルカード出版相談セミナーのご案内
http://event.visionary-c.com/ID=2178
(平日1時間半・3千円)
↑次回【9月14日開催予定】です。
◎「オラクルカード・カタログ」☆紹介記事
http://ameblo.jp/oracle-tarot/entry-12164684610.htmlメールにてオラクルカード・カタログ無料請求承り中