IN☆POCKET12月号にて大好きな作家、舞城王太郎の特集をやっていたので購入。その中で
ファウスト編集長の太田克史さんが「私の好きな舞城王太郎とファウスト」なるタイトルでコメントを載せていた。ファウストを読んでもらえばわかるが、太田氏ははいつでもどこでもファウストの宣伝を忘れない、非常にアグレッシブな編集者で、実際に本文は舞城とファウストとのからみしか出てこない。さわりをちょっと引用させてもらうとこんなカンジである。
二〇〇三年の一夏のあいだずっと、舞城王太郎と私は背中合わせで仕事をしていた。
当時、「彼」が書いていた短編小説のタイトルは「ドリルホール・イン・マイ・ブレイン」。真正面から”愛”というテーマに「彼」が取り組んだこの小説は、私が編集長を務める新文芸雑誌「ファウスト」第一号の巻頭に掲載するために私が依頼した小説だった。
引っかかる。ヒジョーに引っかかる。舞城ファンであり、ファウストファンである僕にはとても引っかかるのだ。太田氏はなぜ舞城王太郎のことを”「彼」”と「かぎかっこ」をつけて書いたのか?
ご存知の方もいると思うが舞城王太郎のプロフィールは「1973年福井県出身」という以外何も発表されていない。顔写真も経歴も明かされていない異色の覆面作家なのである。
以前からネットでは「舞城王太郎女説」は流れていたが、舞城本人と「背中合わせで」仕事をしていた太田市がこのような形でコメントしているとなるとこの説もあながちまったくのウワサ話とは考えられなくなってきた(一人で興奮)。
ちなみにネットで流れてたほかの説には「福井の男と調布の女の合作。作品によって書き手が変わる説(藤子不二雄かよっ!!)」や「実は編集社がストーリーやプロットなどを考えて雇われライターがそれに沿って本文を書いているのが舞城王太郎の正体である説(週刊少年マ○ジンですか!?)」など様々な憶測が飛び交っており、ますます謎は深まるばかりなのである。
ちなみに
「介護入門」で芥川賞を受賞したモブ・ノリオ氏は授賞式で
「どうも。舞城王太郎です!」
とウケ狙いのつもりで発言したところ、出席者に思いっきり引かれたらしい(笑)。この人も授賞式の客席にダイブしたりと舞城王太郎とは違う意味で「謎な」人である。今度読んでみよう。「介護入門」。