さて、第4回目です。式場へ向かうタクシーの中で、アラスは、シヴァムから預かっていた小切手を持ってきてしまったことに気が付き、シヴァムの家に届けようとします。しかし教えられていたその住所は共産党員の仮事務所で、シヴァムの家ではありませんでした(レーニンの肖像画が壁にかかってますね)。当惑するアラスの気持ちをよそに、ちょうどシヴァムから電話を受けて事情を知っていた係りの者が、アラスから小切手を受け取ります。そしてアラスは、この救済金が届くのを一日千秋の思いで待ちわびていた、事故の被害者家族たちから心深く感謝され、そして、いかにシヴァムの行為が無私無欲で尊いかをその肌身に感じるのです。そこでアラスは、組合員にシヴァムの家の住所や家族のことを尋ねてみるのですが、彼らが答えに窮しているのが不思議でなりません(ここでシヴァムはナラとして知られているようです。結局、シヴァムもアラスと同じで、正式な名前が恥ずかしくて使えなかったのでしょう)。そこでシヴァムの身なりや格好を説明し、シヴァムから聞いていた息子の名前を言ってみると、組合員はただただ苦笑して、一匹の、足の悪いやせこけた犬を指差します。そう、シヴァムが話していた一人息子「サング」とは、この犬のことだったのです!サングのためにと買ってあげた地球儀のボールで遊ぶ犬の姿を見て、すべてを了解したアラスは、そのサングに導かれるままシヴァムの元へ向かいます・・・
実は、サングと名付けられたこの犬は、シヴァムが大怪我をした事故の直接の原因でした。突然サングが道路に飛び出したばっかりに、バスはサングを避けるようにして崖の下に転落してしまったのです!しかし、血を流して動けずに倒れているシヴァムを第一番に発見したのも、サングでした!シヴァムはケガの治療がすんだあとに事故現場を訪ねた際、再会した当時の人々に礼を述べ、そして、みなに「悪魔」と呼ばれ嫌われていたサングを貰い受けます。そして、例の少年を救急車で運んでる際に家族のことを聞かれたシヴァムは、一人息子の名をサングと答えてしまうのでした。
ここで、すべての事情をアラスに理解されてしまったシヴァムは、息子や妻や家族のことを問い詰められて、ちょっと困ってしまいます。そしてアラスは、この天涯孤独なシヴァムに、自分の結婚式に出て欲しいと頼みますが、シヴァムは、後から行くからと言って断ろうとします(きっと憐れみを受けたくなかったのでしょう)。けれど、シヴァムより先にタクシーに乗り込んだサングを指差しながら、アラスは、この犬の方が飼い主の本当の気持ちを知っていると言って説得します。さらに冗談でごまかして行き渋るシヴァムに対して、アラスは、私は本当はあなたのことを実の兄のように慕っていると告白し、幼い頃兄を亡くした兄弟のいない私のために、これからの人生において自分の兄としてずっとそばにいて欲しいと訴えるのです。すると、それをじっと聞いていたシヴァムは、そんな大切なことを何でもっと早く言わなかったんだとボソッといいながら、意外にすんなり車に乗り込みます(アラスの気持ちが憐憫ではなく愛情だと気付いたためでしょう)。その時の、シヴァムを見上げるサングの演技が最高ですよね!(それにしてもインドの犬はたいてい野良でやせこけていました)こうして、二人は、無事、結婚式の会場へと向かうのです。
会場でアラスの家族からあたたかな歓迎を受けるシヴァムでしたが、しかし、その結婚相手の花嫁がなんと、あのバラであることに気がつきます!あの父親の話は真っ赤なウソでしたが、この容赦ない残酷な宿命にとまどうシヴァム。そこへバラの父親が現れて彼を追い出そうとしますが、そこで、アラスとシヴァムが兄弟の約束をしていることを知らされた父親は、その事実に愕然とし、過去の清算をしたいと持ちかけます。一計を案じたシヴァムは、自分が二度と姿を現さないことを条件に、労働組合員との間で給料引き上げの契約書を交わしてサインをするように指示します。'Take it a boon from me, which your God denied you.'と言って。結局、アラスには手紙を書き、『自分は空を飛ぶ鳥のような流浪者で、鳥かごの中で暮らすのは性に合わないが、いつかきっと再会の日も訪れるだろう』と二人に会うことなく別れを告げ、映画の冒頭のシーンのように降りしきる雨に打たれながら、サングとともに街を去って行きます。そのシヴァムの後姿にタイトルバックが流れて、映画は終わります。Anbe Sivam...神の賜物。
次回は、ダイジェスト版です。
実は、サングと名付けられたこの犬は、シヴァムが大怪我をした事故の直接の原因でした。突然サングが道路に飛び出したばっかりに、バスはサングを避けるようにして崖の下に転落してしまったのです!しかし、血を流して動けずに倒れているシヴァムを第一番に発見したのも、サングでした!シヴァムはケガの治療がすんだあとに事故現場を訪ねた際、再会した当時の人々に礼を述べ、そして、みなに「悪魔」と呼ばれ嫌われていたサングを貰い受けます。そして、例の少年を救急車で運んでる際に家族のことを聞かれたシヴァムは、一人息子の名をサングと答えてしまうのでした。
ここで、すべての事情をアラスに理解されてしまったシヴァムは、息子や妻や家族のことを問い詰められて、ちょっと困ってしまいます。そしてアラスは、この天涯孤独なシヴァムに、自分の結婚式に出て欲しいと頼みますが、シヴァムは、後から行くからと言って断ろうとします(きっと憐れみを受けたくなかったのでしょう)。けれど、シヴァムより先にタクシーに乗り込んだサングを指差しながら、アラスは、この犬の方が飼い主の本当の気持ちを知っていると言って説得します。さらに冗談でごまかして行き渋るシヴァムに対して、アラスは、私は本当はあなたのことを実の兄のように慕っていると告白し、幼い頃兄を亡くした兄弟のいない私のために、これからの人生において自分の兄としてずっとそばにいて欲しいと訴えるのです。すると、それをじっと聞いていたシヴァムは、そんな大切なことを何でもっと早く言わなかったんだとボソッといいながら、意外にすんなり車に乗り込みます(アラスの気持ちが憐憫ではなく愛情だと気付いたためでしょう)。その時の、シヴァムを見上げるサングの演技が最高ですよね!(それにしてもインドの犬はたいてい野良でやせこけていました)こうして、二人は、無事、結婚式の会場へと向かうのです。
会場でアラスの家族からあたたかな歓迎を受けるシヴァムでしたが、しかし、その結婚相手の花嫁がなんと、あのバラであることに気がつきます!あの父親の話は真っ赤なウソでしたが、この容赦ない残酷な宿命にとまどうシヴァム。そこへバラの父親が現れて彼を追い出そうとしますが、そこで、アラスとシヴァムが兄弟の約束をしていることを知らされた父親は、その事実に愕然とし、過去の清算をしたいと持ちかけます。一計を案じたシヴァムは、自分が二度と姿を現さないことを条件に、労働組合員との間で給料引き上げの契約書を交わしてサインをするように指示します。'Take it a boon from me, which your God denied you.'と言って。結局、アラスには手紙を書き、『自分は空を飛ぶ鳥のような流浪者で、鳥かごの中で暮らすのは性に合わないが、いつかきっと再会の日も訪れるだろう』と二人に会うことなく別れを告げ、映画の冒頭のシーンのように降りしきる雨に打たれながら、サングとともに街を去って行きます。そのシヴァムの後姿にタイトルバックが流れて、映画は終わります。Anbe Sivam...神の賜物。
次回は、ダイジェスト版です。