ふと何気なく空を見上げてみました。

大空に浮かぶ雲のように、
形を決めなくてもいいのかもと。

正しくあろうと力むより、
流れながら、味わう。

そんな生き方が、しっくりきています。


長いあいだ、正しさを探してきました。

正しい選択。
正しい努力。
正しい考え方。
正しいスピリチュアル。

間違えないように。
損をしないように。
評価を落とさないように。

そのたびに、どこかに力が入っていました。


30年以上、人の悩みや苦しみに向き合ってきました。

心理学も、スピリチュアルも、
魂や輪廻、守護霊や覚醒の話も触れてきました。

どれも否定するものではありません。
どれも人を軽くする力があります。

けれど、もっと単純でいいと感じるようになりました。

人生は、正解を証明する場所ではなく、
味わう場所なのではないか、と。


キャンプ場で焚火を囲む時間。

古民家を整え、
家庭菜園をいじり、
自然のままの風景に触れる。

薪がはぜる音。
夜の静けさ。
火のあたたかさ。

そこには正しさはありません。
ただ、豊かな体験があります。


これまで60台以上の車を乗り継いできました。

速さも、四駆の安心も、軽の気軽さも。

どれが正解かではなく、
どんなテイストを味わいたいか。

エンジン音。
ハンドルの感触。
雪道の緊張と解放。

その瞬間に、深刻さはありません。


夜にピアノを弾き、
ギターをつま弾く。

うまいかどうかより、
音が空間に溶けていく感覚。

自然も、音楽も、車も、
すべては味わい。


「現実は幻想」
「主体はいない」

そんな説明があってもなくても、

ワクワクも、安心も、切なさも、
ちゃんと起きています。

実体があるかどうかより、
味わいがあるかどうか。

それで十分です。


手放してきたのは、深刻さ。

完璧であろうとすること。
特別であろうとすること。
正しくあろうとすること。

少し緩めると、

今のままで必然で大丈夫という安心が残ります。

何も証明しなくていい。
何かにならなくていい。

欲があってもいい。
エゴがあってもいい。

ただ、握らない。


教えるより、在る。

安心して、普通に、楽しく暮らす。

一緒にいると少し呼吸が深くなる。
一緒に笑える。

それで十分です。

縁があれば続き、
縁が変われば循環する。

執着せず、軽く。


正しさより楽しさという生き方。

証明より体験。
深刻さより、あたたかさ。

人生は味わう場所。

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