増田丞美のオプション塾ブログ -195ページ目

米株式市場

月曜費日に大幅上昇した後の米株式市場はやや反落した。ボラティリティはほとんど変わらず。暫くは様子をみたい。ポイントは4月の高値に向かうか反落するか、である。
感じとしては、10月相場も目前にしながらも堅調である。
債券の動きにも注目したい。米Tボンド先物は高値から反落している。株式と逆の動きを見せている。Tボンド先物が下降トレンドを辿ると株式市場は強いだろう。資金が債券から株式市場に移っていることを示唆するからだ。
通貨市場はどうか?BOJの介入でドル円相場は戻したが円高トレンドが反転したとは言いがたい。スペキュレーターはBOJの介入によってより慎重になっているがドルロングへと傾けているようには思えない。

米株式市場、急騰!

週明けの月曜日の米株式市場は急騰し、S&P500オプションのボラティリティはさらに低下した。S&P500オプションのボラティリティは今年の最低水準である。

先週金曜日のトリプルウォチは平穏無事に終りった。先物、オプションともに限月が移り、サイクル的に要注意の10月相場であるが、雰囲気的には普通と違い堅調にいく感じが漂っている。
S&P500は注目された今年の6月の戻り高値を抜き今年4月の高値が次ぎの目標であり、注目である。今のところ、ペシミスト(悲観論者)のエコノミストやストラテジストの予想は大きく破れた感じである。今のところ・・・。彼らは今年はまだ終わっていないと反駁するのだろう。10月相場もこの調子でいくなら年末に向かって強い可能性がが大きくなる。

米株市場はどこに向かっているのか?

私が信頼している米国のある著名な投資会社から「米株式市場はどこに向かっているのか?」と題するレポートが届いた。株式市場は欧州経済危機に対する懸念によって急落した今年5月から現在までずっとレンジ相場を形成している。そして、2008年の「リーマンショック」後につけた安値をもう一度再現するような相場の急落(二番底)を懸念する声も聞かれる。レポートの結論を先に言えばそのような可能性は極めて低く、2008年と現在の状況は全く違う。欧州経済危機についても「懸念」で終わったということらしい。つまり、経済は徐々に回復に向かい、株式市場は再び強さを取り戻す。
さて、以上のレポートを頼りにすれば魔のサイクル10月相場はさして懸念するほどのことはないのかもしれない。もしボラティリティが増加すればそこはチャンス到来とみていいだろう。