今日から毎週土曜日に、プレママや若いママのために書いたショートストーリーを連載します。
8年程前に、ヤフージオシティのHP 『裕貴流子育てサイト』で連載していましたが、ヤフー方は閉鎖していますので、再度連載します。
『ぼくは生まれてきたよ』という、赤ちゃんの目線から書いたストーリーです。
育児は大変ですけど、赤ちゃんの立場で考えてみると、もしかしたら、優しくポジティブな気持ちで、子育てを楽しめるかもしれません。
ママ達の気持ちが、少しでも楽になればと願いながら書いたストーリーですので、楽しんでくださいね。
はじめまして
ぼくは生まれてきたよ。
お父さんとお母さんをえらんでね。
ずっと待っていたんだ。
お父さんとお母さんが仲良くして、ぼくがこの世に生まれてこられるように、ぼくの身体を創ってくれるのを。
お母さんのおなかの中は、とっても気持ちよかったよ。
お母さんはいつもぼくを守ろうとしてくれたね。
ぼくは知ってるよ。
お母さんが、とても気分が悪くなって、何度もトイレに駆け込んでもどしたこと。
だんだん身体が重くなって、動くのがたいへんだったこと。
おなかの中のぼくのために、クラシック音楽を流してくれていたこと。
いつもおなかの中のぼくに、明るい声で話しかけてくれたこと。
ぼくがお母さんのおなかをけったら、お父さんと二人で大喜びしていたね。 ククッ(笑)
ぼくが、あんまり早く外へ出たがるもんだから、お父さんが大慌てで病院に連れていってくれたよね。
でも、お母さんが一番たいへんだったのは、やっぱりぼくを生む時だったよね。
お母さんが苦しんでいるのが、ぼくにもわかったから、とってもつらかった。
ぼくが、お母さんのおなかの中にずっといれば、お母さんは苦しまずにすむのかなぁとも思ったんだ。
でも、お父さんもお母さんも、ぼくがこの世に出てくるのを心待ちにしてくれていたでしょ。
それもわかっていたから、ぼくも一生懸命出てこようとがんばったんだ。
ぼくは、これから、いろんなことをいっぱい学んで大きくなるよ。
ぼくには、お父さんとお母さんの助けが必要なんだ。
ぼくがお話できるようになるまで、やってほしいお願いがあるの。
聞いてくれる?
『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』
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