親切とおせっかい | 「真面目にふざけて、ふざけて真面目に』 真面目なゆうき先生の妄想シリーズ紹介

「真面目にふざけて、ふざけて真面目に』 真面目なゆうき先生の妄想シリーズ紹介

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新しい子が入園してくると、私のスクールの子ども達は大喜び。
とにかく小さい子が好きだし、優しくしてあげたくて仕方ないんです。

朝スクールに来た時にみんなが自分でするお仕事があります。
靴は自分の棚に置く、コートやジャケットを着ていたらハンガーにかける、カバンに入っているコップ、歯ブラシ、手ふきタオル、お弁当を所定の場所に置く、カバンを棚に置く、出欠カレンダーにシールを貼る。
ここまでしたら、自由に遊んでいいのです。

で、新しい子はもちろん朝のお仕事がわかりませんから、みんなが手伝ってあげようとします。
新しい子を取り囲んで、手分けしてお仕事をやってあげようとします。
なんて、優しいこと!

でも、そこで私のストップがかかります。
「やってあげたらダメ。どうしたらいいのか、どこに置けばいいのか教えてあげて、OO君(ちゃん)にさせてちょうだい」(スクールでは英語で言います)

お昼のお弁当の後片付けも、お帰りの準備の時も、「やってあげたらダメ。本人にやらせて」と言います。
もちろん、本人がやりやすいように手助けしてあげることはOKです。

全部やってあげるのはお節介、どうしたらいいのか教えてやらせるのは親切。
なぜでしょう? どう違いますか?

親切は、相手の立場を考え、相手のプラスになるように動くことです。
お節介は、それが相手にとってプラスになるかどうかお構いなしに、自分がやってあげたいことをやっているだけです。

全部やってあげる方が一見親切に見えますね。
でも、どちらが本人のためになるか、よーく考えるとわかりますよね。
時には突き放すことだって親切になるのです。