それぞれに与えられた人生のテーマ。 それを探る長い旅。
人間として肉体を持った魂は、いろいろな出来事に遭遇します。
というより、いろいろな出来事が起こらなければ何も経験できないのです。
経験しなければ学べないし気付けない。
肉体を持つ理由は、経験することにあるのかもしれません。
逆に形を持たない魂というものの世界を想像してみましょう。
肉体がなければ、人から受ける優しさや、試練に耐える辛さや、
愛する者を失う悲しみを経験することができるでしょうか?
肉体がなければ、それはすべて想像にすぎません。
いえ、想像すらできないかもしれませんね。
人間はいろいろな出来事を通じて自分というものを創造していきます。
起こる出来事に対して、自分はこう思う。 自分はこちらを選ぶ。 自分はこうする。
意識していなくても、行動の全てに、自分の選択が関わってきます。
例えば、今日はどの服を着ようか、お昼ご飯は何にしようか、帰りに飲んで帰ろうか
まっすぐ帰ろうか、テレビを見ようか、どの番組を見ようか・・・
誰でも無意識に選択しています。
一方、人生に関わるような重大な選択もあります。
どの学校を選ぶか、どの会社を受けるか、誰と結婚するか、どこに住むか、
転職するか、起業するか・・・
一つの選択で、その後の人生がまったく変わってしまいます。
そういう選択を繰り返すことで、自分は何者か、自分はどういう人間なのか、
自分はどうありたいのかという、言わば自己を創造していく作業をしているのです。
そしてそれが、他人と自分を区別する物差しにもなります。
世界にどれだけの人間がいようと、今の自分とまったく同じ人間はいないし、
未来永劫二度と現れることもありません。
どれだけ、輪廻転生を繰り返していても、今回のこの人生、今の自分は一回きりです。
その一回きりの環境や経験から、自分を創造していく過程が生きるということであり
人生というもの。
秒刻みの選択から、何年もの時間をかけての選択まで、人間は日々変化し、
新たな自分を創りだしていきます。
その中から人はそれぞれ、今回の人生のテーマに関する何かを学び、
何かに気付くことになるのではないかと思います。