碁打ちの心根、永き片思い -2ページ目

碁打ちの心根、永き片思い

碁打ちという勝負師の心意気
片思いの綿々たるボヤキ

 

 

 

 

まだまだ寒い頃 あちこちでよい香りの出会う  「沈丁花」 ちんちょうげ


殊に夜はよく匂うような気がする


ある夜 いい香り 「うん?」これは沈丁花?


香りの正体は 白い沈丁花


赤とはひと味違う控えめな高貴さ


今年は沈丁花の赤と白をかぎ分けられたうれしき早春だった


私が育った家は大阪らしく奥行きの深いしもた屋で


中庭に大木の赤い沈丁花がありました。 離れに行く廊下から飽かずに眺めましたっけ。


その頃に沈丁花に白があることを知っていたかもしれないけれど


赤と白の香りの違いも 香りが違うことを知ることが何たることかも知らぬ


無防備な自分がおりました

 

 

 

 

 

 

 

寒さの中 暖かそうな殻をはいで少しずつ白さを主張する木蓮(もくれん)


そっくりな早春の花 辛夷(こぶし)


辛夷はやはり山の中がよい 一番に春を待ちかねる心で眺めるには最高の出番を演じる。


街中の辛夷は早晩いたむ花びら故にはかない。


その点 木蓮はしっかり根付きその存在感があっぱれである。

 

山の中もよし、 よき風情の庭にも似合う。市街地の公園の池の縁に健やかなのも見た。


私にとって格別な木蓮がある。


父方の祖母が96才まで暮らした愛媛の庄屋の屋敷の、山につながる広大な庭の


凛々しい高木の木蓮、 その花びらはむしろ銀色に見える 空に突き刺さっているようだ。


あの花を眺めるだけでも私は帰省したいが花の時期にはなかなか遭遇しない


私が育ち 今も住む大阪 阿倍野区役所前の花は綺麗だが上に伸びず枝もくねらせて


妙に色っぽい。


あのこに聞きたい どこの出身かと  まさか愛媛とは言うまいなと。