寒さの中 暖かそうな殻をはいで少しずつ白さを主張する木蓮(もくれん)
そっくりな早春の花 辛夷(こぶし)
辛夷はやはり山の中がよい 一番に春を待ちかねる心で眺めるには最高の出番を演じる。
街中の辛夷は早晩いたむ花びら故にはかない。
その点 木蓮はしっかり根付きその存在感があっぱれである。
山の中もよし、 よき風情の庭にも似合う。市街地の公園の池の縁に健やかなのも見た。
私にとって格別な木蓮がある。
父方の祖母が96才まで暮らした愛媛の庄屋の屋敷の、山につながる広大な庭の
凛々しい高木の木蓮、 その花びらはむしろ銀色に見える 空に突き刺さっているようだ。
あの花を眺めるだけでも私は帰省したいが花の時期にはなかなか遭遇しない
私が育ち 今も住む大阪 阿倍野区役所前の花は綺麗だが上に伸びず枝もくねらせて
妙に色っぽい。
あのこに聞きたい どこの出身かと まさか愛媛とは言うまいなと。

