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  いつものように音も立てず列車は走る


  車窓には見知らぬ景色が飛んでいた



  ユキちゃんが見当たらないなと


  キョロキョロしているわたしも映っている



    なんだか妙な気分だな


  いつのまにか 彼女を探しているなんて


  



  ふと 耳を澄ますとt何やら隣の車両から声が聞こえてきた



  なにげなく 覗いてみると


  ステージの上で踊っている一人の少女がいた


  よくみると ユキちゃんじゃないか


  いつものイメージとは違い


  ステージ上で激しく踊りまわるユキちゃんがいた


  生き生きとフワフワと


  まるで 春のチョウチョのようだ


  


  『 あれが 彼女の夢なんです 』


  
  私の隣で黒いスーツを身にまとった老人が突然 呟いた



  彼は車掌の ウェイ だと名乗り


  わたしにメニューらしきものを広げて見せ


  そして言った



  『 さぁ あなたのステージも覗いてみませんか? 』 と


  それは



  私の夢へのフルコースが描いてあるであろう


  『 メニュー 』 らしい



  


  今は覗きたくない



  そう



  この旅の目的地に着くまではね





  『 メニュー 』を小脇に抱え ウェイが微笑んでいた