地獄の片鱗 | おっぽの会ブログ

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保護犬・保護猫達の日常の様子、お世話の風景など

先日、昔の手帳を開いたら
「死ぬまでにしたいことリスト」
が手書きで綴ってありました

その中に

ボラトリする

って書いてあってびっくり。

自分でも忘れてしまってた、やりたいこと
結果、やれてるね。

でも多分、
そのリストを忘れてしまっても
人間の根幹は変わらないから
きっと
無意識に
叶えていくために
人って進むんだと思います。

皆さんのやりたいことは何ですか?



毎年恒例、夏のなっちゃん丸刈り




 

10年以上前
トリマー学生だった頃から
「動物は、お金である」と
命をお金としか見れない業界の裏側を
否応なく
見せつけられてきました

なんだってそうですが
入り口を間違えると
間違った「動物の扱いや知識」を
正しいと刷り込まれ
それが物事を見る土台となってしまう

価値観、とは
そういうものです。



犬が好きで
猫が好きで
それを仕事にしたい
そんな思いだったはずなのに

就職したら
ノルマの売り上げがあるため
一頭をカットの値段で
見るようになりました

怒られたくない

動物よりも自分の心身を
守ることで精一杯

社会経験がないが故
環境に感化されたり、
順応しないと生きていけない

組織や力の前に
武器の揃え方もわからない20代

原価が高い薬用シャンプーを薄めて
シャバシャバの状態なのに
「それじゃあ意味ないです」と
言えない立場の自分

安いからと過密状態のサロン

犬へも人へも飛び交う暴言

安い理由は
原価、人件費、技術
どれも
全てが底辺であったのに

お客さんはだれも疑問を感じないのか


お願いだから
お客さん、来ないでと
ここを選ばないでと
見抜く目を持ってと
心でずっと願っていました

当時はとっても弱い人間でしたので
願うしかできず
何も抵抗できない自分には
一生ハサミを握る資格はもうないと思い
トリマーをやめました

何度も、何億回も
犬や猫に謝りながら送迎した道
今でも
1ヶ月の送迎スケジュールの
全ての子を覚えています

きっともうみんな
お空に行っているなぁ。

 
 
以前、クラファンの動画を作った時
中川さんが
人の罪を償いたい、といい

小栗さんは
なにもできなかった罪滅ぼしだといいました
 
私もまた、
償いの一つかもしれません。
 
 
あのころ、
6000ケージに
二頭詰め込まれていたピレニーズ

6畳の部屋に
一生閉じ込められていたセントバーナード

開けることも許されない
奇形ばかりのシーズーの部屋

電気のつかない部屋

名前のない犬

夥しい数のかすれた鳴き声
今思えば
みんな
声帯がなかったんだな

私が居たのは
ペットショップでもなければ
ブリーダーでもなかったはずでした。


レスキュー現場に行ったことがない私ですが
思い出した光景、
あの頃の私が見ていたのは
その
地獄の片鱗だったかもしれません

地獄にいたら
そこが地獄だとは
気づかない

麻痺してしまう

それを普通だと感じないと
人を含む動物は
心が壊れてしまう

時代もあり
法的なものを用いても
それらをどうにかすることも
当時はできず
今あの場所があるのかも
わかりませんが
ただ残るのは後悔と
名前もわからないあの子達に
背を向けた事実だけ。


今の私にできること、
どれだけやりきってもきっと
罪滅ぼしになんかならないけれど
それでも
なにもしないまま
なにも知らないまま
動物が好きだと言うなんて
もうできません



SNSが普及した時代
なんでも得られる時代で
見極めるベースとなるものは
あなたにとってなんですか?

その正しさは
誰にとって
「正解」ですか

もしくは

正解はいつも
本当に
正しいがイコールでしょうか
 
 

様々な投稿につくコメントを見ると
世界の不穏を感じます

動物を取り巻く環境は
本当に進展していますか?

法の整備
飼う側の意識
比例していますか?

人が一人で
世界を変えるなんてできない
そんなことわかってる
でも
目の前の命を愛すことはできます

目の前の命の
世界を変えることはできる

小さなことからでいいんです
できることなんて山ほどある
 
死ぬまでにしたいことリストだって
未来に無意識に
希望があるから書けるんです




いつかのみらいのための今日




いまの願いは
おっぽの会という場所が
事実と異なる見方や
入口も出口も違う、
偏った価値観に晒されることなく
正しく理解されること

火のないところに煙はたたない?

いまの時代はもう違います

火がなくても
火事だって騒ぐことができるのが
いまの時代です

本物を見極める力が試される時代です


お時間許す限り
どうか遡ってブログも読んで頂きたいです

一度ではなく何度でも。
もっとおっぽを知ってほしい。

そしてまた週末ライブでよろしくお願いします


井上でした
 
 
 

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