オーバースカートの展開、天巾の広い衿ぐり | 今日のオハナシ

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「パターンは自由!」・・・って思ってます。
皆さんの何かヒントになればうれしいです。

本日は「海外留学希望」19歳女子が見学にお見えになりました・・・小松デゴザイマス。真顔

彼女がお帰りなってからあと・・・

ずーっと、ぼけーこーんな顔シテオリマス。

 

内容としては、希望大学(ファッション学科)に提出する「作品」(3点)を

作る為のお手伝い。

 

昨年、コロナで受験を断念。

聞けば、この一年バイトをしていたそうです。

もちろん、ご家族とくらしております。

 

なぜ?日本の学校ではないのか?・・・の問いに

「何か違う」と返答。 デザイナー希望です。

 

「留学」と、それは立派な事を言っている割には、あまり「意欲」が感じられなかった。

それが正直な私の感想です。

本人的には、もちろん行く気です。

 

でも私から見て「決意が鈍い」「覚悟がゆるい」印象です。

 

日本と違い(たぶん)海外の学校は

入口は「入りやすく大きい門」出口は「出るのが困難な狭き門」

そんな感じではないでしょうか?

 

確かに受験資格が「高校卒業」となっているのでしょう。

 

でも彼女は気がついていないのです。

「大学卒業」「専門学校卒業」も「高校卒業」の内だと言う事を。

 

海外の留学を希望する場合、だいたい日本の専門学校を卒業してから行く。

・・・と、言うパターンが多いようです。

確かにそうだと思います。

 

そもそも「自分で作った作品(服)を提出」と、

要求されている時点で「服作り」は出来ると思っているのですから。大学側は。

 

文化服装学院に入学するにあたり、そんな事は要求されないはずです。

だって・・・それを教わりに行くのだから。

 

では、なぜ?海外の大学は受験資格を「高校卒業」にしているのかは、わかりませんが。

まぁ、何か理由があるのでしょう。

 

卒業者数は入学した人数の半分ぐらいだそうです。

立派に卒業できた人と言うのは、食い下がるぐらいの堅い決意・覚悟があったのだと思います。

 

失礼な事を言うようで申し訳ないですが。

 

「日本の学校は、なんか違う」・・・は、ない。

 

今現在「海外留学」を目標に、文化服装はもちろんの事、日本の専門学校で、

地味で直向きな努力をしている人は大勢いるはずです。

でもそれが、目標達成への一番の近道だと私は思います。

 

日本の学校で学んだ事が、留学した時の「吸収力」になるはずです。

何事でもそうだと思いますが、何かを学びたいと思う時に

それと「対比出来る何か」を持っていると、いないとでは雲泥の差があります。

 

私の教室へお見えになる生徒さんの中には、やはりおります。

「ブランドを立ち上げたい」・・・って、おっしゃる方が。

 

これまで数名・・・。

 

その中でたった一人だけです。

「だから私は縫製工場に就職しました」っと、おっしゃった方は。

 

もーねー・・・

日頃「どなたか、このよく動く口をミシンで縫い付けてはもらえないだろーか」と言ってる私が言葉を失いました。

本当に、あの時は頭が下がるような思いで、その言葉を噛み締めましたよ。

 

とかく若い時と言うのは生き急ぎたがるモノです。

事実、私もそうでしたから。

 

「日本の学校は、なんか違う」

 

是非、気がついて欲しい。

自分が周りを評価するのと同じように、自分も周りから評価されていると言う事を。

 

提出する作品三点。

高校卒業した人が、どーにかこーにか作った「スカート三点」と

しっかり専門学校で勉強した人が作った「ジャケット・コート三点」とでは、

大きな差があります。

きっと留学を本気で目指している人は、この事に気づいているのでしょう。

本気で目指すと言う事は留学先で何を学びたいかも明確に決めているはずです。

 

なので・・・やはり・・・ワタシ的に。

 

「日本の学校は、なんか違う」・・・は、ない。😐

 

おわり。

 

*写真・・・行くだけ行ってみようかな?🙄・・・な、やつ。

 

 

***  ***  ***  ***

 

「オーバースカート」と「アンダースカート」の重ね技!

単純な仕様ですが、センス次第でオシャレな感じぃ~。ウシシ

 

パターンも簡単ですが、ひと手間加えると

雰囲気も変わるはず!?うーん

 

一番、簡単なのは・・・

同パターンにして見せたい段差の分だけオーバースカートの丈を短くする。

 

・・・なんですが、

 

これだと「段差の付いた二重がさね」になっているだけなので

アンダースカート と オーバースカート が一体化(?)した感じになり

あまり動きのないモノになってしまうような気がシマス。

 

 

オーバースカートの丈を決めたら裾で切り開いて

裾回りがアンダースカートから離れるようにすると良いと思います。

蹴回しが大きくなった分、フワッ!とアンダースカートを覆ったようになり

裾の動き方にも違いが出来て、また違った表情になるとオモイマスヨ!ニコ

 

***  ***  ***  ***

 

衿ぐりが、グググゥ~ッ!と開いているモノ。

気をつけていても、衿ぐりは伸びてしまいがち・・・。

 

衿ぐりが、見返し始末であれば

私は時々こんな事をしています。

 

見返しの衿ぐりを少したたんでしまいます。

接ぐ時は表身頃の衿ぐりを、いせて接ぎます。

 

たたむ分量は、衿のカーブと生地を見てみて

その都度、調整します。

 

やはり、この操作は「薄物」の時によくやっています。

 

伸びを防ぐ為にテープを貼りますが・・・

それとは違った意味で、私はこの方法も取り入れています。

 

見返しの衿ぐりの形状を変える事で、

その事が伸びて行こうとする衿ぐりの「ストッパー」の役割を

果たしているような気がするからです。イヒ

 

 

またまた、これも細かいコトに、

よく気がつく上司に教わった事です。ぶちゅー

ご参考まで・・・デス。

カーブの一番キツイ所を、たたむのが良いと思いますよ!ウインク

 

今日も一日、おつかれサマンサァ~音譜