じっとりとした、湿度と、潮の香りの描写がいやになるほど生々しくて、からだじゅうにまとわりついていた。それほど印象的だった。
人はほんとうに海からきたのかもしれない。あったかく湿っていて、塩っ辛くて、何度も溺れそうになる。
憎くて、愛おしくて、逃げられないのか、逃げたくないのか、わたしまでわからなくなってしまった。
いつからかわたしが、彼女のような気がしていた。
そういえば、10代のときにもこんな出会いがあったのだ。わたしを、彼女のようだと言った人がひとりだけいたけど、もう覚えていないかもしれない。それとも、わたしの思い違いかもしれない。
23歳の夏は、忘れられない出会いばかりで、ほんとうに愛しくて、嫌になる。そうやって生きていくしかないんだと思い知る。
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