崎嶋(以下、崎):「さーて、忘れられないうちに、前回の解答編といきましょうか。どうして脳の一部でドパミンが足りなくなる病気(パーキンソン病)の治療に、ドパミンそのものじゃなくてドパミンの元を使うのか!?」
青田(以下、青):「俺に答えさせようとかするなよ?」
崎:「誰もそんな事言ってないじゃないですか」
青:「口に出さなくったって、お前の考えてる事は、まるっとお見通しだ!」
羽生(以下、羽):「つまり二人は、心と心で通じ合ってるって事ね」
崎:「勘弁してくださいよ。私の方にそんな趣味はありません」
青:「俺だってねえよ!」
羽:「さっき『言わなくても分かるよ、キミの心の中は』みたいな事を言ってたくせに」
青:「言い方が全然違う!」
羽:「意味は同じでしょ」
青:「言い方一つでニュアンスは違ってくるんだよ!」
羽:「はかばかしくバカバカしい話はこれくらいにしといて、解答をどうぞ」
崎:「まあ、あれですね。前回と前々回の話を読めばなんとなく予想はつくんじゃないかと思いますが、ドパミンの元であるレボドパは血液‐脳関門を通り抜けて 血液中から脳に入り込むことができますが、ドパミンはそれができないんです。だから、ドパミンそのものは飲んでも注射しても脳には入りません」
青:「それだけじゃあ説明になってないような気がするなぁ。なんでドパミンの元はその関門を通ることができて、ドパミンそのものはできないのかを言わないと」
崎:「自分は説明できないくせに…。まあ良いでしょう。ドパミンの元、レボドパは血液中から脳に入る時、L‐中性アミノ酸トランスポーターという、脳がアミノ酸を取り込むための搬入口を通って入ります」
羽:「レボドパはアミノ酸の一種、チロシンと構造がよく似てるからその搬入口を通っちゃう事ができるわけ」
崎:「実際、体内で合成する時は、チロシンから作られますしね。…もっとも、『レボドパ』というのは薬として使われる時の名前で、体内で合成された場合は物質としての名前『L‐DOPA』で呼ばれますけどね」
青:「アミノ酸から合成される『L‐DOPA』はアミノ酸用の搬入口を通れるのに、それから合成されるドパミンは通れないのか?」
崎:「ドパミンも一応チロシンと似た構造をしてはいるのですが、ドパミンにはレボドパ(L‐DOPA)には有る『カルボキシル基』という部分が有りません。というよりは、レボドパとドパミンの違いは、このカルボキシル基があるかどうかだけなんですけどね」
羽:「そして、このカルボキシル基は全てアミノ酸がもっている部分でもある。というわけで、以下次号…」
崎:「あっ�( ̄口 ̄)、それは私のセリフなのに!」
青:「今回はわりと早く更新できたな」
青田(以下、青):「俺に答えさせようとかするなよ?」
崎:「誰もそんな事言ってないじゃないですか」
青:「口に出さなくったって、お前の考えてる事は、まるっとお見通しだ!」
羽生(以下、羽):「つまり二人は、心と心で通じ合ってるって事ね」
崎:「勘弁してくださいよ。私の方にそんな趣味はありません」
青:「俺だってねえよ!」
羽:「さっき『言わなくても分かるよ、キミの心の中は』みたいな事を言ってたくせに」
青:「言い方が全然違う!」
羽:「意味は同じでしょ」
青:「言い方一つでニュアンスは違ってくるんだよ!」
羽:「はかばかしくバカバカしい話はこれくらいにしといて、解答をどうぞ」
崎:「まあ、あれですね。前回と前々回の話を読めばなんとなく予想はつくんじゃないかと思いますが、ドパミンの元であるレボドパは血液‐脳関門を通り抜けて 血液中から脳に入り込むことができますが、ドパミンはそれができないんです。だから、ドパミンそのものは飲んでも注射しても脳には入りません」
青:「それだけじゃあ説明になってないような気がするなぁ。なんでドパミンの元はその関門を通ることができて、ドパミンそのものはできないのかを言わないと」
崎:「自分は説明できないくせに…。まあ良いでしょう。ドパミンの元、レボドパは血液中から脳に入る時、L‐中性アミノ酸トランスポーターという、脳がアミノ酸を取り込むための搬入口を通って入ります」
羽:「レボドパはアミノ酸の一種、チロシンと構造がよく似てるからその搬入口を通っちゃう事ができるわけ」
崎:「実際、体内で合成する時は、チロシンから作られますしね。…もっとも、『レボドパ』というのは薬として使われる時の名前で、体内で合成された場合は物質としての名前『L‐DOPA』で呼ばれますけどね」
青:「アミノ酸から合成される『L‐DOPA』はアミノ酸用の搬入口を通れるのに、それから合成されるドパミンは通れないのか?」
崎:「ドパミンも一応チロシンと似た構造をしてはいるのですが、ドパミンにはレボドパ(L‐DOPA)には有る『カルボキシル基』という部分が有りません。というよりは、レボドパとドパミンの違いは、このカルボキシル基があるかどうかだけなんですけどね」
羽:「そして、このカルボキシル基は全てアミノ酸がもっている部分でもある。というわけで、以下次号…」
崎:「あっ�( ̄口 ̄)、それは私のセリフなのに!」
青:「今回はわりと早く更新できたな」