演奏はイメージの世界。

楽譜を読んでは考える。

この音はどんなエネルギーを持って、どのような動きをし、他の音へどう作用するのか?

どの楽器が相応しい音色なのか?

ピアノ曲をオケに変換し、オケの生演奏を聴いた時のエネルギーの伝わり方等を想像することもある。

オケの方が、音の動きがダイナミックで見えやすくなる。


それらをいかにピアノで表現するか?なのだけど。

自分の技量不足で、思う音にならないのは毎度の事。

実験し、試行錯誤し、全く気に入らなくて嫌気が差すこともあるし、できる気がしないとさえ思う。練習の苦しみ。

上手くいかないのが当たり前なのに、諦めずに挑戦し続けるのは、作品への愛故に。


難しくて、弾けば弾くほど自分の要求も、レッスンで求められる事も、細かく多様になって行く。

それでも、やっぱりこの曲が好き。

いつかは、やってやるんだ!と野望を抱いて。



教室の先生のレッスンを受けました。

レッスンでは、音のイメージを沢山お話します。

上手くいかなくて悩んでいる所、本当はこういう音にしたいのだと。

前から考えてはいたけど、先生にお話していると、どんどん想像が膨らんで、脳内ドラマ劇場になってしまう。

話してから弾いてみると、ちょっと近付いた?!

考えは声に出して言った方が、そのようになるのかもしれません。言霊というものか?


この部分は恋愛感情。

頑ななまでに動かないファに対し、ラドシが下から持ち上げて「何とかファを動かしてやろう」というエネルギーを感じます。

彼女は全く振り向かない。何とかして自分のものにしたい男のアプローチ。

ファミミレファミで、やっとファが少し動いて、重なり合ったと思ったら、頑ななシが来て、エネルギーが失速して行く。

少し仲良くなったと思ったら、彼女に「いいえ、そんな気持ちじゃないの。私はあなたと付き合うつもりは無いわ」と言われてしまう。

友達以上恋人未満の関係が続きそうです。


音で表すのが途方もなく難しい〜。

ピアノの音は簡単に伸びたり膨らんだりしないので。

1音でクレッシェンドできる楽器はいいなぁと思います。