書き溜めていたので時差投稿です。

今月のピアノ。


久々にホールで演奏。気持ちよかったです。

発表会前の練習として。

音の伸びが足りないなと思いました。強弱の差があまり無く、弾き方を改善しないと。

ですが、レッスンでは「とっても良くなっている」と言われるようになりました。お世辞で褒めない先生なので、成長に希望が持てます。

新曲は、人前でここまでマシに弾けたのは初めてでした。と言っても、完成度は低いです。「素敵な曲」と言って頂くことが多くて、曲に見合った演奏ができるようになりたい!



公開講座を受講。



ラヴェルの家の写真や数々のエピソードと共に、ピアノの演奏がありました。
前日に、プログラムに入っている曲、マ・メール・ロワ以外は楽譜持っているので、それぞれ少し弾いてみたけど、聴いた感じと音符の見た感じより、弾くのは遥かに難しい。

《亡き王女のためのパヴァーヌ》はオケ版の音のイメージが強いから、出だしからして「楽器が違う。音の入りが…」とモヤモヤしてしまいますね。スタッカートの所がペダルでボヤける。

ピアノじゃない楽器の音色を再現したくなるので、ピアノ曲以上に難易度高いです。



楽譜のあの整った音符の並び、美し過ぎて、エッシャーの絵みたい。ラヴェルの家の小物も、綺麗に整列されていて、性格が楽譜に表れていて面白い。

水の戯れや夜のガスパール等、ラヴェルはフランス詩を元にした作品が多いですが、何故か音は、文学的でなく、映像や動き(踊り)なって聴こえる。ラヴェルは絵を描くのも上手くて、視覚的な見せ方をするのが得意なのかな。
一方ショパンは、標題音楽を作ることに前向きではなく、そう思われのを嫌がっていたのに、音符の並びや構造は凄く文学的なのです。フレーズを言葉に置き換えると、韻を踏んでいたり、言葉遊びのような所が出てきます。
対照的な二人(笑)

プログラム以外に、《プレリュード》が演奏されました。私は最初にラヴェル弾くならこの曲、と思って練習していたことがあります。2ページの短い曲なのに、これも難しくて仕上がりませんでした。
ラヴェルはペダリングを考えさせられます。
《亡き王女のためのパヴァーヌ》は、スペイン ベラスケスの絵を見て作ったそうですが、聴いているとスペインっぽくないな〜。どちらかというと、東洋的。
ちなみに、「亡き」とあるのは、eで終わる韻の踏み方が良いから付けたのであって、死や悲しみのイメージではないのです。フランス詩は韻を重要視しますから、フランス人らしい発想ですね。
《水の戯れ》は学生さんの演奏。涼やかでキラキラしていて、夏にぴったり。
《ソナチネ》、これもいつか弾きたい曲。大好き。
私の弾きたいラヴェルの曲特集になっているプログラムでした。
2台ピアノの《マ・メール・ロワ》が聴けて嬉しかったです。演奏中に、曲に合わせてスライドショーが映り、とても楽しめました。

暑い日でしたが、ラヴェルの曲は、風鈴やかき氷と同じくらい、涼を運んでくれました。