この日はコンクール前日で、昼前から練習室へ行きました。
3曲練習予定でしたが、新しい奏法に変えようとして、また戻ってしまったのに気付き、本番で出す2曲に絞りました。
教会での弾きあい会に参加しました。
クリスマスムードでツリーもあり。ツリーは装飾がなくて、ありのままの佇まい。
クリスチャン系の学校だったので、チャペルが懐かしく、賛美歌を歌い「アーメン」と言いたくなります。
参加した最初と最後に、ピアニストさんの演奏を聴くことができました。
最初のピアニストさんの演奏は、今は亡き自分の祖母を思い出してしまいます。
祖母は音楽教師→ピアノ教師→画家となった強くて素晴らしい女性でした。自分が芸術家であることに誇りを持っていて、いつもオシャレをし、背筋を正して、颯爽と歩いていました。
波乱万丈で苦労が多かったですが、くよくよせず、晩年までエネルギーは衰えることなく、真っ直ぐに自分の生き方に向かって行くような人でした。
祖母はドイツ好きで、ピアノはいつもベートーヴェンを弾いていました。ピアニストさんが弾かれたのはベートーヴェンではないけれど、人生にかける熱いエネルギーみたいなものが演奏から出ていて、祖母と重ねてしまったのかもしれません。
祖母に手解きを受けたピアノ。再開した時にはもう祖母はいなかったけれど、天国で聴いて喜んでくれているだろうか。
自分の演奏は、練習疲れが残ってヨレヨレになってしまいました。鍵盤がごつく感じたのは疲れの所為でしょうか?
よく響くけれど、私の思う響ではないなぁ。帰ったら練習しよう!と演奏中に既に練習を考えました。
帰りは久々に会えた友人たちと、美味しそうなパン屋さんに寄りました。
夜ごはんがシチューだったので、丁度良かったです。
帰って家で練習して、ご飯食べたらレッスン。
あかん。何だか体力が無い。
演奏していると息切れしそうになる。
でも集中力は切らさないで。
ppの音の出し方を教わりました。
「この曲では、はっきりした音でppを。ショパンは柔らかいppで良いですよ」
ノクターンはまたどこかで弾くのか?聞かれて「明日、予選で弾きます」と答えると「あ〜!そういえば言ってましたね」と先生。
私の先生は、コンクール関係なく良い音・良い演奏になるようにご指導して下さいます。私は賞を取るため・勝つための演奏をしたい訳ではないので、この先生で良かったです。
今年は不調で「昨年は良い音が出ていた。今は足りない」とご指摘を受けておりましたが、最近はまた「とても良い音」と言われるようになりました。
追い求めれば、いつかそのようになるのかな?
門を叩きなさい。叩けば開く。
聖書の言葉が頭に浮かびました。