ノクターン1番は3年弾いております。

もうやり尽くしてしまって何も見えて来ない…という状態になることがありますが、それでも続けていると、ポロポロと新しい発見が零れ落ちるものですねびっくり

今日はそんな日でした。


左手について考えてみました。

以前、曲は違いますが、あるレクチャーを聴講した際に、右手はそのままで左手で強弱を出すという話を思い出しました。

ミ ファミレラがデクレッシェンドになっていますが、ここは訴えかける感じにしたい。心の奥底にある想いの強いエナジー。(その後のミ ファミレミファでは、落胆や諦め、想いが離れてしまうイメージ)

だから、あまりデクレッシェンドはしたくない。

左手だけデクレッシェンドかけて、スッと引く感じにしてみよう。

右手はテヌート気味にしてもいいかな?

成功しているか分からないので、次回レッスンでチェックして頂きます。


中間部の終わりは左手が何小節も同じなんです。

波風立てずに平たく弾かなければなりません。

でも単調で退屈な感じがします。

左手の音が動かないように軸を保ちつつ、長~いデクレッシェンドにするのはどうだろう?

わぁ〜、またテクニック要る事考えてしまったわ凝視

このお陰で私のテクニックは上がっているのだと思います。

やりたいことは必ずできるようにするのだ!


同じ部分の右手メロディーのPPP、かなり気を使います。最小のエネルギーで遠くへ響かすのが理想。

声楽で歌う時のPPPを思い出す。「針のような細い軸を保って、遠くの的に当てるように歌って」とレッスンで言われました。

やっぱり軸が無いと強弱は良い効果が生まれない。

ノクターンのここ、幻となって夢が遠ざかって行く所、再現部で夢から覚めた現実に引き戻される。この遠近感はもっと出したいです。


右手メロディーの出し方についても、色々実験してみました。

ダンスでは、相手をリードする時、決して手で押している訳ではありません。手の付け根である肩甲骨、腰や腹筋からエネルギーを送っています。この時、相手とコンタクトしている手は動かしていない。同じポジションにある。

ピアノに置き換えて、指を鍵盤に触れたままffが出せないだろうか?と思ったのです。

この感覚ができたら、最小エネルギーでのPPPはきっと、遠くまで届く筈。

自宅練習なので確証はないですが、響き方が変わったので、もう少し細かな表情を付けられるかもしれないと欲が出て来ました。

そして打鍵の後、指先に響による鍵盤の振動が感じられた時の音は美しいです。

恐らく、脱力できていないと鍵盤を押さえつけてしまう為、この振動を感じることができない(響を止めている)のでしょう。



最後に、話が脱線しますが、今日YouTubeでたまたま見付けた中村紘子さんの名言、毎回本番で私が感じていることでしたのでハッとしました。