ハノン・スケール・アルペジオを練習する事について。
ハノンを練習していると言うと、
「時間が勿体ない。大人は限られた時間しかないのだから、曲の練習した方がいい」
「スケールとアルペジオは曲の中で出て来るから、それを(部分練習で)やればいい」
という意見を聞きます。
中には、ハノン(ツェルニーも?)はやるべきじゃないと主張する反対派がいて、
「ハノンは機械的になるから良くない。あれは音楽じゃないから」と。
こういうの、ダイエットの糖質制限・炭水化物抜きと似てるな〜。
糖質と炭水化物が悪のように考える人がいる。
痩せる。けど、健康を害します。
バランス良くしっかり食べ、しっかり運動するのが一番ですが……
運動しないと痩せない。←運動で絞るの1年位かかる(個人差あり)
食事抜いたら痩せる。←こっち手っ取り早くて楽!
健康のリスクを負っても理想の体型を手に入れたいならば、その人達にとって食事制限は有効な手段です。
理想の演奏があって、その為にどういう練習するか?それぞれのやり方で良いと私は思います。
練習方法は幾つもあるし、自分の合うものを選択できますから。
私がハノンをする理由は?
弾き方を学びたいから。
基礎のシンプルなものをレッスンで見て頂くと分かりやすいのです。
1音だけ弾く、ドレミファソだけ弾く、というのをレッスンして頂くことも。
アルゲリッチは「やっても意味が無い」と、ハノンはやらなかったそうな。
ですが、天才はハノンやらなくても出来上がってますからね〜。
全体講評で「スケールとアルペジオは大事」と仰る先生多いです。
初心者や子供は、「この為にこの練習が必要」って、ピンと来ないですよね。弾き方を学ぶにはハノンは便利だと個人的に思います。
私は子供の頃もハノンやりましたが、先生に言われるがままやってました。「何でこんな退屈なん弾かなあかんねん。早く終わらんかな?私、ショパン弾きたいのに」と、何の為にやっているのか?分からずやってました。
でも、その時は曲弾くのに何調か見ただけで、どこに#付くかパッと分かってスラスラ弾けました。ハノンのスケールやってたからだと思います。
速い曲もサラッと弾けましたしね。
今はもう、弾き方忘れてる…あかん
沢山曲を抱えて時間が無いですが、私はハノンをやります。
弾きたい曲がスケールだらけ。
やっぱり私には必要な練習。