先月まで気持ちが沈んでしまって、演奏も調子が悪くて…悩みを綴った記事に心配して下さった方々、ありがとうございました。

「それは違うよ」「そんな風に考えないで」ということを、ピアノの世界をよくご存知の先輩方が優しく励ましながら伝えて下さり、ジーンと来ました。


弾き合い会前日、レッスン中に演奏が変わりました。劇的ビフォーアフターです!

毎回最初は打鍵を見てもらうことにしました。

掴んで打鍵したら力を抜く。

これを私はその通りにしていて、体重が乗っていなかったのが判明。指先を掴んだままで、他を脱力しないとダメなのでした。指一本一本の軸の意識が出て来ました。指先も全部力抜くと浮いて来るんですね。

やっと少し分かって来ました。

ノクターンのレッスンでは「音と音の間をよく聴いて」という一言で魔法にかけられたようです。

最近、オクターヴの上の音出さないと…とか、そんな事ばかり考えながら弾いてましたが、音と音の間を聴く、唯それだけに集中すると、心の中で歌う歌声がそのまま、鍵盤から音色と響になって昇って来る感じがしました!魂と光と空気が繋がったような不思議な感覚?意味不明ですみません。

音って下から上に立ち上がって来るんやな〜。

歌うと、気持ちは自然と乗るし、強弱も付く。ルバートも意図的でなく、勝手にそうなる。

「最初に弾いた時と凄く変わりましたね。どこを変えましたか?」と先生に聞かれ、「歌と響かせ方が繋がりました。ヴァイオリンの音色をイメージしました」と答えました。

ヴァイオリンや管楽器は音を発してからクレッシェンドできたり、音と音の間の音を出せたりするけど、ピアノはできない。「それをピアノでその様に聴こえるようにするのは、非常に難しいことです」と先生が仰いました。

でも、それを私はやりたい。この曲を表現するのに必要だから。

その為に私はノクターンを弾き続けているのかもしれない。


機関車とクリスマスムードの中で弾き合い会。

ピアノはBösendorferです。毎回、左の黒塗りの鍵盤があるのに気づかない私。「なんか鍵盤の位置が微妙にズレてる気がするな〜」と、その日は思いましたが、黒塗り鍵盤の所為なのは人に言われるまで分からないという…鈍感口笛


レッスンの時のように歌声でピアノを奏でる。

でも、音と音の間は所々聴けませんでした。聴けない所は上手く歌えない。納得。

改善すべき点はあるけれども、ベストな演奏にはできたかな?

この日の目標は、私の不調を気にかけて下さった皆さんに、「もう大丈夫」って伝わるように、安心して頂けるように、生まれ変わった演奏をすることでした。

素敵な会に参加出来たこと、演奏も人柄も素晴らしいピアノのお仲間と出会えたこと、全てに感謝を込めて。


失敗は成功のもととはよく言いますが。

凹んだり悩んだりするのは必要なのだと思いました。その時は苦しいけど、苦しんだからこそ見える世界があるのです。



弾き合い会での、沢山の幸せな出来事。

書ききれないので、続きはまた後日パー