絵の個展へ行ってまいりました。
ブロ友さんであるK先生の、ご主人の制作30周年であり、そんな記念すべき年にお伺いできて幸いでした。

人物・風景画を主に描いてらっしゃるのですが、一瞬見て目が離せなくなった作品がこちら↓

『阿難と阿那律』でした。
上記写真は、頂いた絵葉書なので鮮明ではありませんが、実際は美しい色合いで細やかです。
後悔の念、様々な感情が湧き上がる。写実でなく、想像で描かれているからかもしれません。
想像で描かれた作品を、他にも観てみたいと思いました。
お釈迦様が「涅槃に入る」と仰ったが、死ぬという意味だと気付かず聞き流してしまった阿難。お釈迦様の死後、後悔に泣き崩れた阿難に阿那律が水を飲ませて落ち着かせているシーンだと、ご主人が解説して下さいました。
涅槃図を油絵で描くという試みも素晴らしいなと思います。油絵は、質感や手触り等が伝わって来て、生身の人間を感じると言いますか、重みがありリアルなのです。
こちらには展示されてないけども、ご主人の描かれた涅槃図がお寺にあるのだそうです。いつか観に行ってみたいです。
また、ご主人はお寺の改修工事に携わったとのことで、建築好きな私はちゃっかり、工事についてもお聞きしました。

この後実家に帰って、両親に気に入ったこちらの作品の絵葉書を見せましたら、
「こんな暗い絵好きなん?死のイメージある絵なんか、怖いわー。この絵気に入ったの、アンタくらいちゃう?」
と母に言われてしまいました。
母、画家の娘なのに…感性が違うとこうなる(笑)
K先生も「この作品は皆通り過ぎて行くのに、珍しいですね」と仰ってました…ガーン
そうなのですか〜?!

ご主人は設計士で、建築関係の仕事をされている為、建物の描写が見事で、写真の様でした。
建物はCADを使って下書きされているそうです。

一人の画家の作品を初期からじっくり観てますと、挑戦と工夫が感じられます。
風景画は、柔らかくぼやかせたようなタッチのものと、写真と変わらない程に緻密で鮮明なものがあり、意図的に変えてらっしゃるのかな?と思ったら、やはりそうでした。

個展では、画家ご本人からお話を伺えるのが良いですね。

個展は明後日13日(水)まで催されるそうです指差し


久しぶりにK先生にお目にかかれて、ピアノのお話しができ、楽しませて頂きましたニコニコ
どうもありがとうございました。