ずっと聴きたかったデュトワ指揮のラヴェル《ラ・ヴァルス》、夢叶いました!
最初のフォーレ。
久々の生オケに触れた瞬間、耳が喜びました。弦楽器の音の遠近感がスゴい。ピアノには出せない音色がそこにあり。
ピアノでもよく演奏されるシシリエンヌ。ピアノだと少しうるさくなってしまうリズムも、オケだと円やかに、風が靡くようです。
ショスタコーヴィチ《チェロ協奏曲》。
チェロってこんなに激しく情熱的なのチェロのソロ部分にびっくり。
しかしそこから、サスペンスが始まる。何かの気配、段々不安になり恐怖の叫び。命を狙われて追いかけられ、追い詰められ、まるで悪夢を見ているようでした。
そして最後、撃たれて死ぬ。
居た堪れない気持ちで前半が終わり、休憩に入りました。
この曲ラストじゃなくて良かったです。
休憩時間中、ズーンと心が重く、どんよりした気分でした。
ショスタコーヴィチはデカダン的な作風なのか…。あまり知らないです。
後半。
ストラヴィンスキーとラヴェル。どちらもバレエ・リュスに関係している作曲家ですね。
《ナイチンゲールの歌》初めて聴きました。
中国風の曲で、「バレエ・リュスって感じするわ!」と思いました。映像が浮かんで来て、映画を観ている感覚でした。
《ラ・ヴァルス》これがラストで良かった!
今年、別のコンサートでもラ・ヴァルスを聴いたのですが、デュトワ氏の手にかかると、ダイナミックで幹がしっかりしている感じがしました。
ラ・ヴァルスはフランス語でwaltzの意味です。
ウィンナ・ワルツはアクセントが効いていてズンチャッチャしているんですが、デュトワ氏のラ・ヴァルスだとアクセントの付け方が、工夫されているように思いました。
最初の方のワルツは幻想的でアクセントは効かせていません。しかし、後半にはめちゃめちゃ効かせます。そこが面白いなと。
ホール建築コレクション
フェスティバルホール
直線と照明の演出の拘りを感じます。
