いつものノクターンはお休みしております
演奏が気に入らなくなりましたので、再思考中。
最近、人工的な風味を体が拒絶し始めました。
変な甘さや香りが気持ち悪くて、ジュースが飲めません
販売されている飲料は100%果汁のジュースか水しか無理になり、味覚がすっかり変わってしまいました。以前は、ほうじ茶ラテ等大好きだったのに。(お茶も…茶葉を煮出して入れたものが良い)
自分の演奏についても、人工的な感じがあり、それが気に入らないのだ、という結論に至りました。
人工的な演奏とは、不自然でやり過ぎで、余分なもの、不純物が含まれている…それを私の耳は拒絶反応しています。
私は敢えて「やり過ぎ」演奏をしてみました。感情や表現をオーバーにし、テンポの揺らぎ(緩急)はコンクール向けに抑え気味にしました。
私は「やり過ぎ」演奏をして、今度は「反対のこと」をしてみて、段々と振り幅を小さくし、整えて行こうと思っています。
まだまだ実験段階。最終的にまとめて演奏の方向性を定める時期は考えてあります。
そんな訳で、この1週間はラヴェル《ピアノ協奏曲ト長調》の譜読みと、バラード1番の練習に明け暮れました。
バラード レッスン
ご無沙汰だったバラード1番のレッスンを受けて来ました。
弾き方についての指導がメインでした。
弾きにくい所は、何度練習しても弾けないのだと分かりました。何故ならば、弾き方が良くないのです。
前から指のポジションと体重移動は教わっていましたが、今回はかなり踏み込んだ内容。次の段階へステップアップ
「更に言うと…」「色々言い過ぎてしまうけど…」
どんどん追加される。わぁ〜い
「これは難しいから今出来なくても良いけど、まずここが出来たらやって下さい」
と、ずっしり山盛り課題を頂きました。
恐らく、先生の仰る弾き方が身に付けば、この難曲も楽に弾けるのだろう。
「この曲を最初から最後まで、これだけ弾けるようになったのは、大したものですよ」
最後に励まして頂きました。(いっぱい言われ過ぎて私が参ってしまうと思われたのかな?)
いいえ、私はフォローなくても大丈夫です先生のご指導の内容で、自分の成長を実感できますから。(←長年ダンサーしていると先生の意図が大体分かってしまう…)
今年になってから熱血指導音大の先生に限らず、どの先生も熱いです
応えて行かねば!
ピアノ協奏曲譜読み
フルスコアとピアノソロスコアも手に入れました!鞭はfrusta。こちらは第一楽章出だしです。他の楽器とピッタリ同時に入るの難しそう。鞭でバシッと合わせないと。
フルスコアは、解説と楽曲分析が載っているので、とても参考になります。
ラヴェルは、ピアノ協奏曲は明るく陽気なものだと考えたそうです。これは、ラヴェルがモーツァルトを好んだのが分かりますね。
譜読みは第二楽章です。切ないメロディ…。故郷のバスク地方の郷愁の想いが表れているのかもしれません。高校生の時に聴いていて、泣けました。
切ないメロディと言えばラフマニノフもそうですね。私はこういう曲が大好き。
ピアノソロ版は3段譜になっています。2段目にはオケパートが演奏するメロディが書かれていて面白い。これは有り難いですね。
ラフマニノフの《パガニーニ主題による…18変奏》のピアノソロ版では、オケパートとピアノパートが和音で一緒に書かれており、原曲フルスコアを見て「どれがピアノでどれがヴァイオリンで…」と分解しなければなりませんでした
ピアノソロとフルスコアの見比べ用写譜…途中放棄してしまったので、いつかはまた完成させてオケも勉強します!
ショパンと違って他の作曲家のスコアでは、指番号とペダルの指示が粗書かれておらず、自分で考えるので譜読みが楽しい
ラヴェルの場合、金属的な音を好んだそうですから、ペダルなしが良い場合もあるし、敢えてペダルで混ぜて濁らしてみた方が良い場合も有り得る。(これさ、ラ・ヴァルスだと絶対両方使うよね?雲がかかってる所で濁らせて、ワルツの所はペダル無し。ラヴェ友さんなら分かって下さるかと)
ラヴェルらしさを念頭に置いて考えます。
オタク的な楽しみ方してるわ…(笑)
あれ?初ラヴェルが《ボロディン風に》じゃなくてコンチェルトになりそう。