ピアノは音が減衰して行くから、物理的に不可能かもしれないけども、響かせ方で、一音でクレッシェンドに聴こえるトリックを仕掛けることができる、と考えています。
それに近いことを、最近レッスンでよく言われています。打鍵の仕方と響かせ方。
曲の中で、管弦楽の様な響かせ方を私は求めてしまうので、これはマスターして使いたいテクニック。
これのffが難しい。
ガンって弾いてしまう。
木管楽器の音色で、と思うとffにならない。
オーボエなんかの、温もりのある少しくぐもった音が欲しい。
ブオーンって感じにしたいのだけど。
ああ、難しや〜!
曲中で、ずっとピアノだけのイメージが私にはあまり無く、「ここから歌。ここはヴァイオリン」と、何かしら別の楽器が登場して来て、頭の中で変換されます。
ラフマニノフの曲は、よく歌に変換されて、合唱で聴いています(頭の中に流れた時)。
《鐘》は混声二部合唱になります。
ショパンの《ノクターン8番》はピアノとヴァイオリン。←解説を読んだところ、ヴァイオリンをイメージして作曲されたそうで、聴いてパッとヴァイオリンの音色に変換されるのは凄い!と思いました。楽器のイメージがはっきり伝わって来る曲。
だから、ピアノ以外の楽器を感じたいですし、そうすると一音でクレッシェンドという、ピアノには無い音の出し方を、やはり出来るようにしたいですね。