先月『メシアンによるラヴェル楽曲分析』という本を買い、読んでいます。

独特で面白いです。私の乏しい知識では理解の及ばない所もありますが。


《夜のガスパール》はアロイジウス・ベルトランの散文詩にインスピレーションを受けて作られました。標題音楽と言って良いんでしょうか?

約20年前、学生時代に強く興味を惹かれ、この曲について調べていました。しかし、当時は文献もネット情報も今ほど得られず、詩と音楽の結び付きは、唯イメージの中で幻想的な情景を絵で見る様に。

それが、メシアンの解説で「なるほど!」と思ったのであります。


特に《Le gibet》の鐘の音を楽譜で見ると、本当に絵画のようです。
どれだけ移動しても、遠くのものはずっとくっ付いて来てるように見えますが、それと同じく、鐘の音がずーっとついて来るんですよ。遠くで鳴っている。

フランス詩の構造も曲に入っているようで、女性韻律等、細やかに反映されているのが分かりました。

フランス詩についてもう少し勉強して考えてみたいです。